- お肌に関する施術
女性のための育毛治療
FAGA(女性男性型脱毛症)とは、女性の薄毛の総称を指す言葉です。1964年ごろから研究が始まったとされており、当初は男性のAGA(男性型脱毛症)と同じものだと考えられていました。そのためAGAに英語で女性を意味する「Female」の頭文字をつけた、FAGAと呼ばれてきました。しかし研究が進むにつれてAGAとは症状や原因が異なることがわかってきたため、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」とも呼ばれています。
●FAGAの症状 AGA(男性型脱毛症)は主に前頭部や頭頂部といった、頭部の一部分が薄くなる特徴的な症状を認めます。一方でFAGAの場合はAGAのように局所的な脱毛が起こるわけではなく、頭部全体が薄くなっていくという特徴があります。このような症状は主に40〜50代頃の壮年期に起こることが多いとされていますが、稀に20代頃にも起こる場合があります。症状の現れ方は様々で、個人差もあります。
●FAGAの原因 FAGAはAGAと同じく、ホルモンが関係しているといわれています。しかし原因はまだはっきりとは特定されていません。AGAは抜け毛の症状が特徴的なため比較的診断は簡単ですが、FAGAは広範囲にわたって症状が現れるため、診断がつきにくい場合があります。このような状態を「びまん性脱毛」といいます。びまん性の脱毛を引き起こす原因は、過度のダイエット、膠原病・代謝性疾患などの全身疾患、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣やストレス、薬剤性などがあります。
●FAGAの治療 女性の薄毛に有効であるとされる治療薬には内服薬と外用薬があります。薄毛の症状や進行状況には個人差があるため処方される治療薬は様々ですが、内服薬と外用薬を併用して治療を進めるケースもあります。女性の場合、内服できる薬剤に制限があるため、頭皮に有効成分を直接注入する頭皮注射(メソセラピー)の併用をお勧めします。
〇外用薬 ミノキシジル:ミノキシジルはAGA治療薬として使用されている有効成分で、日本皮膚科学会が定めた『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)』においてFAGA(FPHL)にも有効性が認められています。ミノキシジルの外用薬は頭皮に直接塗布して使用する薬であるため、全身に影響を及ぼす副作用が出る可能性は低いといわれています。主な副作用には「初期脱毛」の可能性が挙げられます。初期脱毛は新しい髪の毛が生え変わるための脱毛であり、初期脱毛が見られてからおよそ4週間ほどで収束するといわれています。 CzenSkinCliniではヴェラルティスローション2%を採用しております。
〇内服薬 パントガール: 女性の薄毛(びまん性脱毛症・分娩後脱毛症)や抜け毛を改善し、発毛を促す内服薬として、世界で初めて効果と安全性が認められた薄毛治療薬(医薬品)です。パントガールとは、髪と爪に栄養増強のパントテン酸カルシウムとアミノ酸であるシスチンを供給します。また、髪に最も不可欠な成分であるケラチンたんぱくを含有しています。 パントガールの成分 ビタミンB1:60mg 糖代謝を促進してエネルギーを産生します。 パントテン酸カルシウム:60mg 代謝に欠かせない成分であると共に、健康な皮膚や髪を作るサポートをします。 薬用酵母:100mg ビタミン、アミノ酸、ミネラルなど髪の育成に欠かせない成分で、栄養不足の状態を改善します。 ケラチン:20mg 髪の毛の主成分(約9割を占める)となるタンパク質で、補充とともに効率よく髪に働きかけます。 L-シスチン:20mg ケラチンを構成するために必要なアミノ酸の一種(含硫アミノ酸)で美白効果もあります。 パラアミノ安息香酸:20mg 髪や皮膚の老化を防ぎ、白髪トラブルにも効果が期待できます。 ~使用方法~ 1日3回、1カプセルを服用します。熱に敏感な成分が配合されておりますので必ず水で服用してください。飲み忘れた際は、気づいた時に服用し、2カプセルを一度に服用しないでください。 リスク・副作用 医薬品ではありますが、限りなくサプリメントに近く、副作用の心配はほとんどありません。ただし個人差はありますので、気になる症状が表れた場合は、早めに医師に相談してください。 ※男性と女性では薄毛の発症原因が異なるため、男性のAGA治療薬として使用されているフィナステリドやデュタステリドといった有効成分においては女性が使用した場合のリスクが高いため、女性への投与が禁忌されています。また、これらの治療薬は経皮吸収の恐れがあるため、女性の場合は服用だけでなく薬剤に触れることも禁忌とされているので注意が必要です。
〇頭皮注射(育毛メソセラピー) メソセラピーとは皮内もしくは皮下に注射器やメソガン(MPガン)で薬剤を直接注入する治療のことです。 CzenSkinClinicの育毛メソセラピーは育毛や発毛に有効な成分を直接、皮内・皮下に注入することで、AGAを含む薄毛の改善を目的とした施術になります。 当院では2種類の治療プランがあります。 A :《リバースプラン》ミノキシジル+成長因子・ペプチド製剤 B :《リバースプランプラチナム》ミノキシジル+純国産100%臍帯由来幹細胞培養上清 ミノキシジルは元々、血管拡張剤として開発された成分ですが、育毛・発毛効果が発見されてFAGA治療にも使用されるようになりました。血管拡張・血行促進効果によってヘアサイクルを正常化したり、毛乳頭細胞を増殖させたりして発毛を促進します。 成長因子・ペプチド製剤は、『メソライン・ヘア』を使用します。メソライン・ヘアは毛髪を育てるために必要な3種類の成長因子複合体の他にコエンザイムQ10・ヒアルロン酸・銅ペプチドを含有し、高い育毛・脱毛抑制効果が得られます。 『成長因子複合体』育毛促進 IGF-1(インスリン様成長因子):毛包を刺激して健康な髪を育てます。 bFGF(線維芽細胞成長因子):頭皮の血流を促進、毛包を活性化させます。 VEGF(血管内皮成長因子):毛包に栄養を与える血管新生を促進します。 コエンザイムQ10:血流の促進 コエンザイムQ10は細胞の活動に必要なエネルギーの作り出している補酵素です。