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コラム 紫外線が肌に与えるダメージとは? 基本知識と日焼け対策

2024年9月11日

ジリジリとした日差しが気になる夏。この季節に最も強くなる紫外線は、日焼けをはじめとする肌へのダメージが気になるところ。ここでは紫外線に関する基本的な知識と、人体へ与える影響、そして、紫外線対策や長時間浴びてしまった場合のケア方法についてお伝えします。

目次

紫外線(UV)の種類

「紫外線(UV)」とは、太陽から地球に届く波長の短い光のこと。そもそも太陽の日射は波長によって「赤外線」「可視光線」「紫外線」に分類され、このうち紫外線もその波長の長さによって3つに分けられます。ここからは、紫外線の種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。

UV-A(紫外線A波)

紫外線のうち、最も波長の長い(315nm〜400nm程度)ものが「UV-A」。「紫外線A波」とも呼ばれ、これはあまり大気に吸収されることなく、地上へ降り注ぎます。地球上に届く紫外線のほとんどがこのUV-Aで、曇の日でも、たとえ室内にいたとしても窓を通過して届くのが特徴です。

UV-Aのエネルギーを浴びてしまうと、肌の防衛反応としてメラノサイトが活性化し、結果として肌が黒くなる、いわゆる日焼けを起こします。それだけではなく、このUV-Aは皮膚の真皮層にまで到達。真皮層にあるコラーゲンやエラスチンに影響を及ぼし、シワやたるみといった光老化を引き起こします。

UV-B(紫外線B波)

紫外線のなかで、中間の波長(280nm〜315nm程度)を持つものを「UV-B(紫外線B波)」と呼びます。地球を覆う成層圏オゾンにほとんどが吸収されるため、地球上に届くのはほんの数%ほど。

しかしながら、UV-Aよりも強力なエネルギーを持ち、浴びることで、肌や眼に直接影響を及ぼします。肌の場合、メラノサイトが活性化してメラニンが生成され、急性の日焼けやシミの原因に。ときには、赤みや熱感、ヒリヒリとした痛みを伴い、やけどのような炎症の状態を引き起こします。それだけではなく、DNAが損傷することで、皮膚がんなどの発がんリスクが上がる可能性も。

UV-C(紫外線C波)

紫外線のうち、最も波長の短いもの(280nm以下)を「UV-C」または「紫外線C波」と呼びます。これは成層圏またはさらに上空のオゾン層に吸収されるため、基本的に地上に届くことはありません。とはいえ、そのパワーは医療現場や食品を扱う現場において、殺菌・滅菌に活用されるほど強力。人体への影響は大きいとされ、今後、地球環境の変化によって地球上に届くことが懸念されています。

このように、紫外線は波長によって3種類に分けられ、そのうちUV-A(紫外線A波)は真皮層まで影響を及ぼし、じっくり時間をかけ肌へシワやたるみを引き起こす原因に。UV-B(紫外線B波)は表皮層に直接影響を与え、日焼けや炎症、シミを引き起こす原因となることがわかりました。

※参考:気象庁ホームページ「紫外線とは」
https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-40uv.html

紫外線による影響

ここからは、主にUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)の影響について詳しくみていきます。それぞれ肌への影響範囲が異なりましたが、引き起こす代表的な症状は「日焼け」と「光老化」です。

日焼け

「日焼け」とは紫外線を肌に浴びることで起こる、皮膚の炎症と色素沈着のこと。日焼けは「サンバーン」「サンタン」に分けられます。

サンバーン

皮膚が赤くなる日焼けのこと。これは皮膚がやけど(炎症)を起こしている状態で、紫外線を浴びた数時間後からその反応が現れます。大量の紫外線を浴びた場合、ヒリヒリとした痛みやかゆみ、水ぶくれ、ただれといった症状を起こすことも。UV-Bが主な原因です。

サンタン

サンバーンの炎症反応の結果として、皮膚が黒くなる状態のこと。紫外線を浴びた数日後から変化が起こります。肌が黒くなるのは、皮膚が細胞を守ろうとメラノサイトが活性化し、メラニンが増加することで、色素沈着が起きたため。UV-Aが主な原因となりますが、UV-Bに比べ、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、長期間に渡って皮膚が褐色に変化していきます。

日焼けというと、肌色の変化が気になる方も多いと思いますが、実際「サンバーン」の方が肌への直接的な影響は大きく、将来的には皮膚がんの原因になるケースもあり、注意が必要です。

光による老化

「光老化」は紫外線を浴びることで引き起こされる肌の老化現象のこと。日焼けのようにすぐ症状が現れるわけではなく、時間をかけじっくり進行します。光による老化は主に2パターンあります。

シワ・たるみの発生

肌の弾力やハリを支えているのが、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチン。UV-A(紫外線A波)はこの真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンの変性を引き起こします。紫外線を浴び続けると、見えない部分で次第に肌の土台が傾き、結果として肌表面にシワやたるみが現れます

シミの発生

紫外線を浴びることで、肌細胞は直接ダメージを受け、それがシミの直接的な原因になります。それだけではなく、防御反応としてメラノサイトを活性化させ、メラニンを生成。通常、日焼け(サンタン)をしても、肌のターンオーバーによってメラニンは体外へ排出されるものですが、紫外線を一度に大量に浴びたり、長時間日に当たったりした場合、メラニンが過剰に生成され、ターンオーバーでは排出しきれず、肌に色素沈着し、シミとして現れます。

このように、紫外線は「日焼け」のように見た目ですぐ分かる影響だけではなく、「光老化」のようにじっくり時間をかけて肌を変化させる影響を引き起こします。 この紫外線の影響については、国際的に度合いを指標化した「UVインデックス(UV指数)」があり、気象庁のホームページで確認することができます。地域ごと・時間ごとの予測値を見ることができますので、お出かけ前は事前にチェックするとよいでしょう。

※参考:気象庁ホームページ

「紫外線情報(分布図)」
https://www.data.jma.go.jp/env/uvindex/index.html?elem=0&area=0&lat=34.2&lng=138.53&zoom=5

「UVインデックスとは」
https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-50uvindex_manual.html

紫外線から肌を守る方法とアフターケア

紫外線から肌を守るために

日々生活するうえで避けては通れない紫外線。今後の環境変化によってはさらなる影響が懸念されています。まずは、今できる紫外線対策を習慣化しましょう。

日焼け止めを利用する

紫外線対策の基本「日焼け止め」。海や山など、明らかに日差しの強い場所へ出かける際は注意深くなりますが、たとえ晴天でなくとも、室内にいたとしても、日焼け止めの利用を徹底しましょう。日焼け止めは肌へ塗布するベーシックなリキッドタイプのほか、スプレータイプやスティックタイプなど、さまざまなものが登場しています。リキッドタイプだけみても、こってりしたクリームから、さっぱり使えるジェル・ローションまで多種多様。お出かけ時・おこもり時と、生活シーンに合わせて複数使い分けるのも◎。

日傘やサングラス・帽子などのアイテムを使う

日焼け止めのほか、日差しを遮るアイテムの併用もおすすめ。特に夏は肌の露出が増えますので、日傘を使って全体的に紫外線から肌を守るとよいでしょう。部分的に肌を守るUVカット仕様のストールやカーディガンを1枚持っておくと便利。日焼け対策のほか、冷房による乾燥や冷えから身体を守ってくれます。また、紫外線は髪の毛や頭皮、眼にも影響を与えるので、帽子・サングラスの着用も忘れずに。サングラスを敬遠する方はまだまだ多いですが、視覚から入る光によっても脳がメラニン生成を指示するといわれています。日本人のスタイルに合った種類も登場していますので、UVカット率に注意しながら選んでみてはいかがでしょうか。

紫外線を浴びてしまった場合のアフターケア

レジャーなどで紫外線を長時間浴びてしまった後のケアも重要。放っておかず、しっかりとアフターケアを行いましょう。

冷やし、保湿を行う

紫外線に長時間当たると、肌は炎症を起こしている可能性があります。その場合、炎症を鎮めるのが先決。流水や濡れたタオル、布で巻いた保冷剤などを使って、できるだけ早いうちに冷やしましょう。炎症を起こした肌は、外部刺激からのダメージを受けやすい状態となっています。冷却した後は化粧水やクリームなどたっぷり使って保湿するのも大切。肌が敏感になっている可能性もありますので、低刺激なものを使うと◎。

水分やビタミンを摂取する

紫外線を大量に浴びた肌にとって、外側からのケアだけではなく、体内からのケアも欠かせません。日焼け時は肌・体内ともに水分が不足しています。いつも以上に水分補給を心がけましょう。併せて、栄養価の高い食事を摂ることも忘れずに。
紫外線によるダメージと戦うビタミンCやEを多く含む食材や、場合によってはサプリメントなども活用し、体の内側から修復していきましょう。

美容医療の施術でケアする

紫外線対策は毎日のケアが大切ですが、皮膚科や美容クリニックなど、美容医療で紫外線ケアをするのも一つの手。エレクトロポレーションといったマシンによる肌ケアから、美容点滴や内服薬など身体の内側からケアする方法まで、セルフケアでは手の届かない部分までアプローチすることができます。肌の状態や日焼けの度合いについて、まずは医師に相談するとよいでしょう。

紫外線ダメージを受けた肌は美容皮膚科でケアを

日焼けに代表される紫外線の影響は、見た目に分かるダメージだけではなく、見えない部分でゆっくりと蓄積され、やがて光老化として見た目に影響することがわかりました。紫外線対策の基本は日々の予防とアフターケア。しかしながら、すでに日焼けしてしまった場合や光老化が気になる際は、ぜひ美容皮膚科に相談してみましょう。医師による診察によって、今の状態に合った適切なケアを提案してくれるはずです。

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」では全院で、医師本人がカウンセリングを実施。医師が直接悩みを聞き、肌の状態を確認したうえで、必要な治療やケア方法をお伝えしています。「施術を受けるか迷っている」方も、即日治療ではなく、カウンセリング後、検討したうえで決めていただけるのでご安心ください。カウンセリングは電話・ネット・LINEからでも予約できます。「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」の医師カウンセリング、まずはお気軽にご相談ください。

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監修医師

CZEN CLINIC 鎌倉院 院長
野﨑 由生(のざき ゆう)

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」鎌倉院院長。日本皮膚科学会 日本専門医機構認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医。これまで、皮膚科専門医として大学病院やがんセンターに勤務。シミや肝斑など患者の気になる部位のみにフォーカスするのではなく、皮膚全体・からだ全体の健康を意識した治療や診療を心がける。

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