リジュランとは
リジュランは、サーモン由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とした注入治療で、肌のコンディションを整え、修復をサポートする働きが期待されています。
PNは人のDNA構造に似ているとされており、ハリや弾力の変化、乾燥や小ジワの目立ちにくさ、毛穴の印象の変化、肌全体の質感の変化といった変化が見られることがあるとされています。
ヒアルロン酸のようにボリュームを出すのではなく、肌質そのものを整えることを目的とした施術です。
カウンセリングでは、肌の状態や悩みに対してリジュランが適しているかどうかを医師が確認します。
リジュランがおすすめな人
- 化粧水やクリームを重ねても、肌の乾燥やハリ不足が気になる人
- 小ジワや毛穴の印象、肌全体の質感の変化が気になる人
- ボリュームを出すのではなく、肌質そのものを整えたい人
- すぐに変わる施術ではなく、時間をかけて変化を積み重ねていきたい人
朝、鏡を見たときに「なんとなく肌に元気がない」と感じる方や、メイクのノリが以前より落ちたと感じる方は、肌の内側の状態に目を向けるきっかけとして、リジュランが候補になることがあります。
一方で、リフトアップやたるみの改善をメインの目的とする場合は、リジュランだけでは目的に合わないことがあります。
どちらのタイプの悩みに近いかは、カウンセリングで医師が肌状態を確認したうえで判断します。
なぜ効果が出るのか(肌の変化の仕組み)
リジュランの特徴は、肌の表面ではなく内側の環境に働きかける点にあります。
皮膚は表皮・真皮といった層で構成されており、ハリや弾力に関係するのは主に真皮です。
真皮では、コラーゲンやエラスチンといった成分が、肌の弾力やなめらかさを支えています。
リジュランに含まれるPNは、こうした皮膚環境に働きかけ、ダメージを受けた状態を整えることで、結果として肌質の変化につながる可能性があると考えられています。
このため、施術直後に劇的に変わるというよりも、肌の環境が整っていく過程で、時間をかけて徐々に変化が現れるのが特徴です。
効果はいつから実感できる?
リジュランは、1回目から全く変化がないわけではありません。
肌がしっとりした感じや、化粧ノリが良くなったといった軽い変化を感じる方もいます。
ただし、これは一時的な変化であることも多く、本格的な変化は複数回の施術で徐々に現れるケースが一般的です。
効果の感じ方や現れる時期には個人差があるため、施術後の経過を見ながら、医師と相談して判断することをおすすめします。
何回必要?おすすめの回数と間隔
リジュランは、継続することで変化を実感しやすくなる施術です。
目安としては、2〜3週間おきに3〜4回受け、その後は3ヶ月に1回程度のメンテナンスを行うのが一般的な施術ペースとされています。
1回だけでは変化が分かりにくいこともあるため、回数を重ねる前提で考えることがポイントです。
回数や間隔は肌の状態や目的によって異なるため、カウンセリングで医師と相談のうえで決めることをおすすめします。
施術の流れ
- カウンセリング・診察:肌の状態や悩み、過去の施術歴を医師が確認し、リジュランが適しているかを相談します
- 麻酔クリームの塗布:施術部位に麻酔クリームを塗布し、刺激を軽減します
- 施術当日:医師がリジュランを注入していきます
- アフターケア:施術後の過ごし方や注意点について案内を受けます
施術直後は、赤みや軽い腫れ、内出血が出ることがありますが、多くは数日以内に落ち着くとされています。
注入部位に細かな膨らみが出ることがありますが、数時間程度で引くことが一般的とされています。
効果が出にくいと感じる理由
リジュランの効果を感じにくい場合、よくある原因として以下の3つが挙げられます。
適応のズレ
リジュランは肌質改善が目的の施術のため、リフトアップやたるみ改善をメインにしたい場合には向かないことがあります。
目的に合った施術を選ぶことが大切です。
回数や間隔が足りていない
1回だけで終えてしまう、または間隔が空きすぎると、変化を実感しにくくなります。
目安の回数・間隔を踏まえて、継続して受けることがポイントです。
施術の設計による違い
注入する深さや範囲によって、結果の出方が変わることがあります。
気になる点があれば、カウンセリングで医師に相談することをおすすめします。
ジュベルック・リジュモアとの違い
リジュランと同じ「肌育注射」に位置づけられる薬剤には、ジュベルックやリジュモアもあります。
それぞれ「どの層に、どの目的でアプローチするか」という設計が異なるため、優劣ではなく目的に応じて選ぶことが大切です。
リジュラン
肌環境を整え、修復をサポートすることを目的とした薬剤
ジュベルック
コラーゲン生成に関与し、変化を積み重ねる設計の薬剤
リジュモア
リジュランに再生因子(MetamoR)を組み合わせた薬剤
リジュラン単体に比べて変化の出方や持続の感じ方が異なる場合があります。
どれが適しているかは、肌状態や目的によって変わります。
ジュベルックについては、こちらで詳しく解説しています。
ジュベルックとは?毛穴・ハリへの効果とPDLLAの仕組みを医師が解説
よくある質問
Q. リジュランの効果はいつから感じますか?
A. 1回目から肌のしっとり感など軽い変化を感じる方もいますが、しっかりした変化は複数回の施術で徐々に現れることが多いとされています。
感じ方には個人差があるため、施術後の経過を見ながら医師と相談することをおすすめします。
Q. リジュランは何回くらい受ける必要がありますか?
A. 目安は、2〜3週間間隔で3〜4回とされています。
その後は、メンテナンスとして3ヶ月に1回程度(数ヶ月おき)の注入が一般的です。
Q. 痛みはありますか?
A. 注射のためチクチクした刺激はありますが、麻酔クリームで軽減することが可能です。
感じ方には個人差があるため、痛みが心配な方は事前に医師へ相談することをおすすめします。
Q. ダウンタイムはありますか?
A. 赤みや軽い腫れ、内出血が出ることがありますが、多くは数日以内に落ち着くとされています。
細かい膨らみは、数時間程度で引くことが一般的です。
Q. リジュランの効果を高めるにはどうすればいいですか?
A. 保湿、紫外線対策、十分な睡眠といった基本的なケアが重要とされています。
施術の効果を支える土台として、日々のスキンケアや生活習慣も大切にしましょう。
まとめ
リジュランは、時間をかけて肌状態を整えていくタイプの施術です。
そのため、回数を重ねることと、適切な間隔で受けることが重要になります。
「1回で大きく変わる施術」ではなく、少しずつ変化を積み重ねていく治療として考えると、イメージしやすいです。
まずはカウンセリングで自身の肌状態や希望を医師に伝え、納得したうえで検討することをおすすめします。
―引用文献
J Cosmet Dermatol
. 2024 Apr;23(4):1243-1252. doi: 10.1111/jocd.16125. Epub 2023 Dec 13.
A survey on the cosmetic use of injectable polynucleotide: The pattern of practice among Korean Dermatologists
Nark Kyoung Rho, Kwang Ho Han, Minah Cho, Hei Sung Kim
PMID: 38093498 DOI: 10.1111/jocd.16125