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コラム ~肝斑のお薬 最新情報~ トラネキサム酸は飲み続けて大丈夫?

2026年4月24日
目次

【トラネキサム酸ってどんなお薬?】

トラネキサム酸は、日本で発明された、美容では肝斑や色素沈着に使われるお薬です。
ホクロ、深いところの色(アザ)、日焼けによるシミそのものの治療には効かないとされております。
しかしながら、美容で美白の内服といえばトラネキサム酸のイメージがあるのではないでしょうか.

それは、以下の理由によります。

まず、肝斑は『寂しがりやなシミ』と表現されるように、他のシミに隠れていることがあります。
女性はメイクやクレンジングで顔をこする機会が多くなります。
特にシミを隠そうとしてメイクを重ねることで、こすりすぎによる肝斑が出てくることがあります。 

そして、肝斑は、こすり過ぎのほかに、他のシミやアザを狙って行うような強いレーザーを
当てると悪化しやすいため、肝斑がなくても強いレーザーで炎症すると色素沈着することがあります。
そのため、シミを取ろうとしたら逆に濃くなった、ということを防ぐため、
しばしばシミ治療にも併用されることが多いです。

また、紫外線の刺激でのメラニン生成の予防 (つまりシミや日焼けの予防)、
炎症からの色素沈着の予防と改善、ほか内出血や腫れにも効果があるため、
シミ以外の美容施術後にも使われることがございます。

【トラネキサム酸以外に肝斑の治療はある?】

まずはこすらない洗顔、メイク、メイク落としを意識することが大切です。
そのうえで、状態に応じて以下の治療を選択・併用していきます。

  • 内服(トラネキサム酸、ビタミンCなど)
  • 外用(トラネキサム酸、ハイドロキノン単剤や合剤、アゼライン酸など)
  • レーザートーニング、ピコトーニング(低出力)
  • 優しいケミカルピーリング
  • ポテンツァ(薬剤導入+RF)
  • ジュベルック (長期的な肌再生での改善)
  • ピンクグロー (還元・抗酸化作用、内側からの潤いでの保護)

その中で、持病のない方の多くでは副作用が少なく効果が高いトラネキサム酸の内服と外用は
美容皮膚科では人気の治療となっています。

【トラネキサム酸、内服の注意点は?】

トラネキサム酸そのものは、小児から高齢者まで 、風邪でも飲むお薬ですが、
止血薬としての効果があるため、『血栓』のリスクに注意が必要なお薬です。

特に、肝斑の治療の場合は何ヶ月も飲むことが多く、注意が必要となります。
実際、肝斑目的でトラネキサム酸の内服をする研究では、

  • 喫煙者
  • エストロゲン使用中 (低用量ピルの多くに入っております)
  • 妊娠中
  • 血栓の病気になったことがある人

を除いて行われることが多いです。
当院でも、過去の病気や今の体調、お使いのお薬によって処方のご希望にそえない場合がございます。

【トラネキサム酸の内服量(1日2錠・3錠・それ以上?)】

■肝斑の場合

当院では、250mgの錠剤かカプセルを1日2回、1日500mgで処方しております。
1日750mg、1000mg、1500mgなどの用量との比較の中で、トラネキサム酸の内服量を1日500mgより
増やすより、500mgの内服期間を伸ばすほうが改善効果が高いことが示されております。*1

また、安全性についての比較的大規模な研究は、682人、1日650mg、120日内服の研究があり、
そちらでは血栓に関連する疾患の明らかな増加はみられませんでした。*2
500mgについては2年以上の連用のデータも出ておりますが、*3
より長期、用量の多い研究、喫煙やエストロゲン合剤の内服中の方については、対象者数が少なく、
珍しい (レアな)トラブルを拾いきれていない懸念がございます。

そのため、肝斑に対する長期間の内服は500mgでの投与としつつ、
生活習慣や現在の体調、飲みあわせによって他のお薬や外用、施術を推奨しております。

■他の施術後の腫れ、内出血、色素沈着対策の場合

元々歴史あるお薬で、様々な出血、腫れ、炎症に対して、効果が認められてきたお薬になります。
皮膚トラブルでの腫れ、赤み、痒みに対しても処方されることがあり、
その際は1日750mgかそれ以上を投与します。
市販の風邪薬にも入っている通り、短期間の使用であれば、安全で実績あるお薬です。

レーザー照射の前後や、出血しやすい施術後は、肝斑の場合と異なるルールで
処方させていただくことがございます。

【塗っても効くの?】

トラネキサム酸の外用は、ハイドロキノンやアゼライン酸の外用と同等の効果をもちつつ
副作用が少ないとされております。*1

トラネキサム酸の外用がハイドロキノンほどポピュラーでないのは、
化粧品の中のトラネキサム酸の濃度を上げると溶けにくくなってしまうため、
資生堂以外の化粧品会社では安定した配合が難しかったことによります。

現在は他の化粧品会社でもトラネキサム酸の配合が行われておりますが、
資生堂が次々に新技術を開発していることから、トラネキサム酸の外用をしっかり行いたい場合、

「ナビジョンDR TA〇〇シリーズ」

を特にお勧めさせていただいております。

シミや肝斑の外用薬としてほかに有名なものに、ルシノール、コウジ酸、ビタミンC誘導体、
あるいはそれらやハイドロキノンとトレチノインやレチノールを含む合剤などが知られております。
トラネキサム酸の注射やダーマペンについても有効性が認められております。*1

参考文献:

  1. Different administration routes of tranexamic acid in the treatment of melasma
    Zehua Chen , Lvping Huang
    Laser Aesthetic Center, Plastic Surgery Hospital, Peking Union Medical College and Chinese Academy of Medical Sciences, Beijing 100144, China
  1. Oral tranexamic acid use for melasma is not associated with thromboembolism: Findings from a multicenter propensity score—matched electronic health record cohort
    Tyler Hernandez MD, Kayla Penny MD, Nicholas Culotta MD
  1. Oral tranexamic acid treatment beyond 6 months for melasma patients – A retrospective case series
    Kaitlyn Lam MD, Danny Mansour MD, Allison Sutton MD
  1. Zehua Chen , Lvping Huang *
    Laser Aesthetic Center, Plastic Surgery Hospital, Peking Union Medical College and Chinese Academy of Medical Sciences, Beijing 100144, China


橋本昭彦「CZEN CLINIC(シゼン クリニック)」銀座院院長。
都内の美容外科・皮膚科で豊富な臨床経験を積み、CZEN CLINICグループに入職。
専門的な知識と技術を駆使し、患者様一人ひとりに寄り添った最適な治療法を提案いたします。

  •  医学博士
  •  日本栄養改善学会
  •  日本癌学会
  •  日本疫学会
  •  日本美容外科学会(JSAS)

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