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クレーター治療の入り口で、多くの方がこの2つの治療のどちらを選ぶべきか迷います
「サブシジョンとポテンツァ、名前は聞いたことがあるけれど、結局何が違うのか分からない」
「口コミサイトを見ても、人によって勧めているものがバラバラ」
——クレーター治療を検討し始めると、この2つの施術名によく出会います。
どちらも「クレーター・ニキビ跡治療」として語られることが多い施術ですが、皮膚に対して行っていることはまったく異なります。
この記事では、両者の仕組みの違いを踏まえたうえで、どのようなクレーターにどちらが向いているのかを具体的に整理します。
■根本的に異なる、2つのアプローチ
クレーターの陥凹には、大きく分けて2つの原因があります。
ひとつは「皮膚の奥にある線維性の癒着(バンド)が表面を下に引っ張っている」こと、もうひとつは「陥凹した部分のコラーゲンや皮下組織そのものが不足している」ことです。
サブシジョンとポテンツァは、この異なる2つの原因に対して、それぞれ異なる角度からアプローチする治療です。
◆ サブシジョンが行っていること
専用の針を皮膚の下に挿入し、陥凹の原因となっている線維性の癒着(バンド)を物理的に切離する治療です。
皮膚を「下から持ち上げる」というより、「引っ張っている糸を切る」というイメージに近く、癒着が原因のクレーターに対して、その原因そのものを取り除くアプローチです。
癒着を切離した部分には新たな組織が形成されていく過程があり、この修復過程を経て徐々に陥凹が目立ちにくくなっていきます。
◆ ポテンツァが行っていること
マイクロニードルを皮膚に挿入し、針先から高周波(RF)エネルギーを発生させることで、真皮にコラーゲンの再構築を促す刺激を与える治療です。皮膚の奥の癒着を切るのではなく、陥凹部分に「新たな組織を作らせる」ことで、皮膚のボリュームそのものを底上げするアプローチです。
モードによって役割が異なり、有効成分を届ける「ドラッグデリバリー」、たるみ・肌質改善を目的とした「ダイヤモンドチップ」など、目的に応じた使い分けが可能です。
■比較表で見る、サブシジョンとポテンツァの違い
CZENクリニックでは以下のような取り扱いがございます。
| 比較項目 | CZEN式サブシジョン | ポテンツァ |
| アプローチ | 皮膚の奥の癒着(バンド)を物理的に切離する | 高周波刺激でコラーゲンの再構築を促す |
| 主な適応 | 癒着によって引っ張られているローリング型のクレーター | 面的にコラーゲンが不足しているボックスカー型など |
| 施術の範囲設定 | 2×2cm/4×4cmから範囲を選択 | ドラッグデリバリー(全顔/鼻・頬)、ダイヤモンドチップなどモード別 |
| ダウンタイム | 内出血・腫れが生じることがあり、比較的長引く傾向 | 赤み・軽い腫れが中心で、比較的短い傾向 |
| 効果を感じる時期 | 組織修復の過程を経るため、数週間〜数ヶ月かけて変化を実感 | 複数回の施術を重ねる中で段階的に変化を実感 |
この表からも分かるように、両者は「どちらが優れているか」という関係ではなく、
「クレーターのどの原因にアプローチするか」という役割の違いです。
■どちらが向いているか、タイプ別の考え方
◆ サブシジョンが向いていると考えられるケース
・指で皮膚を押し広げると陥凹が目立たなくなる(癒着によって引っ張られている可能性がある)
・輪郭が緩やかで、波打つようなクレーター(ローリング型)
・過去にダーマペンやレーザーなど、表面的な治療を受けても変化を感じなかった
◆ ポテンツァが向いていると考えられるケース
・輪郭がはっきりした、箱型に近いクレーター(ボックスカー型)
・肌全体のハリ不足やキメの乱れも同時に気になっている
・ダウンタイムを比較的短く抑えたい
◆ 組み合わせが向いていると考えられるケース
・複数のタイプのクレーターが混在している
・癒着を切離した後、その部分のコラーゲン不足も補いたい
実際の臨床では、サブシジョンで癒着を切離した後にポテンツァでコラーゲン産生を促す、という段階的な組み合わせが選択されることも少なくありません。
どちらか一方だけで完結させるのではなく、原因の構成比に応じて設計することが、結果につながりやすい考え方です。
■治療の間隔と回数の目安
サブシジョンは、切離した組織が修復されていく過程に一定の期間を要するため、
施術間隔は4〜6週間程度、複数回(3〜5回程度)を目安とすることが多い治療です。
ポテンツァも同様に、コラーゲンの産生・再構築のサイクルを踏まえ、
4週間程度の間隔で複数回(3〜5回程度)を目安とすることが一般的です。
いずれも肌状態や目的によって適切な回数は異なるため、診察のうえで個別に計画します。
■よくあるご質問
Q. どちらが痛いですか。
A. どちらも施術前に麻酔を使用しますが、サブシジョンは針を皮膚の下で動かす工程があるため、施術後の内出血や腫れが出やすい傾向があります。
痛みの感じ方には個人差があるため、診察時に詳しくご説明します。
Q. 両方同時に受けることはできますか。
A. 組み合わせて設計することは可能ですが、同日に両方行うかどうかは、肌への負担を考慮して判断します。
段階を分けて実施するケースも多くあります。
Q. どちらも効果がなかった場合、他の選択肢はありますか。
A. クレーターの深さ・タイプによっては、レーザー治療との組み合わせや、複数回の継続によって変化を積み重ねていく方針をご提案することがあります。
まずは診察で現在の状態を確認させてください。
Q. 自分のクレーターがどちらに向いているか、自分で判断できますか。
A. ある程度セルフチェックの目安はありますが、皮膚の奥の癒着の有無は触診が必要です。
誤った判断で治療を選んでしまうと遠回りになるため、まずは診察でのご相談をおすすめします。
サブシジョンとポテンツァは、「どちらが強い施術か」ではなく「クレーターのどの原因に働きかけるか」という視点で選ぶことが大切です。
当院では、診察でタイプを見極めたうえで、単独あるいは組み合わせによる治療計画をご提案しています。
監修:橋本 昭彦(はしもと あきひこ)
2013年鹿児島大学医学部卒業。医学博士。
大手美容外科、都内皮膚科・美容皮膚科・美容内科での勤務を経て、2025年CZEN CLINICグループ入職。
日本美容外科学会(JSAS)所属。研究者視点を活かし、統計やメカニズムに基づいた長期的な治療提案を行う。
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