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コラム たるみの原因とは?顔が老けて見える本当の理由を医師が解説

2026年6月26日
目次

たるみは、皮膚・SMAS筋膜・脂肪・骨格という複数の層が連動して起こります

「最近、顔が老けて見える気がする」
「フェイスラインがぼやけてきた」
——こうした変化を感じたとき、多くの方は「肌のハリがなくなったから」と考えがちです。

結論から言うと、たるみの原因は皮膚のハリ低下だけではありません。
皮膚、SMAS(表情筋膜)、皮下脂肪、骨格という複数の層が、それぞれ年齢とともに変化し、それが重なり合うことで「たるみ」として現れます。
どの層の変化が強く出ているかによって、見た目の印象や適した対策も変わってきます。

今回は、顔が老けて見える本当の理由を、構造的なメカニズムからCZEN CLINICが解説します。

たるみの原因① 皮膚(コラーゲン・エラスチンの減少)

たるみの原因として最もイメージしやすいのが、皮膚そのものの変化です。

真皮層には、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンという線維成分が存在しています。
加齢とともにこれらの生成量は減少し、質も変化していくため、皮膚自体の弾力が低下していきます。紫外線や乾燥、生活習慣などの外的要因も、この変化を加速させる要因として知られています。

皮膚のハリが低下すると、皮膚そのものが重力に対して支えきれなくなり、表面的なたるみとして現れやすくなります。
ただし、これは「たるみの原因の一つ」であり、全てではありません。

たるみの原因② SMAS筋膜のゆるみ

皮膚の下には、SMAS(表情筋膜)と呼ばれる膜状の組織があります。
これは表情筋と皮下組織をつなぐコラーゲン性の膜で、顔全体を土台から支える役割を担っています。

加齢によってSMAS筋膜自体のコラーゲンが劣化し、ゆるみが生じると、その上にある皮下脂肪や皮膚を支える力が弱くなります。フェイスリフト手術においてSMASへのアプローチが重視されているのは、この層が顔の輪郭を維持するうえで非常に重要な役割を持っているためです。

SMAS筋膜のゆるみが進むと、皮膚のハリだけを補う対策では改善が難しく、より深い層へのアプローチが必要になる場合があります。

たるみの原因③ 支持靭帯の衰えと脂肪の下垂

顔には、骨から皮膚にかけて複数の支持靭帯が存在し、皮膚や脂肪を骨に固定する杭のような役割を果たしています。

加齢によってこの靭帯が緩むと、組織を支える力が弱くなり、上にある皮下脂肪が重力に従って下方向にずれていきます。若い頃は頬の高い位置に均一に分布していた脂肪が、年齢とともに位置を変えたり、量自体が変化したりすることで、フェイスラインのもたつきや頬のたるみとして現れます。

また、こめかみや頬の高い位置にある脂肪が減少すると、その部分がくぼんで影ができ、結果的に「老けた印象」につながることもあります。脂肪は「増える」だけでなく「減って下がる」ことでもたるみの原因になる、という点は意外に知られていない部分です。

たるみの原因④ 骨格の変化

たるみの原因として見落とされやすいのが、骨格そのものの変化です。

顔の土台となる骨は、年齢とともに吸収・萎縮が進むことが知られています。骨のボリュームが減少すると、その上にある皮膚や脂肪、SMAS筋膜を支える構造自体が変化し、たるみがより目立ちやすくなります。

つまり、たるみは「表面が垂れてくる」という単純な現象ではなく、土台である骨格から皮膚に至るまで、複数の層が連動して変化することで生じる現象だといえます。

たるみの原因⑤ なぜセルフケアだけでは改善が難しいのか

スキンケアや表情筋トレーニング、マッサージなどのセルフケアは、たるみの予防や進行を緩やかにする上で一定の役割があります。

ただし、すでに進行してしまったSMAS筋膜のゆるみや、靭帯の緩みによる脂肪の下垂、骨格の萎縮といった構造的な変化を、化粧品やマッサージだけで戻すことは難しいとされています。
たるみの根本的な原因は皮膚の表面ではなく、肌の奥深くにある構造の変化にあるため、その層に直接働きかけられる医療的なアプローチが必要になる場合があります。

また、強すぎるマッサージを繰り返すことが、むしろ皮膚や組織への負担になる可能性も指摘されています。「強くやれば良い」というものではなく、どの層に変化が起きているかを理解したうえで対策を考えることが大切です。

たるみの原因⑥ CZEN CLINICで大切にしていること

CZEN CLINICでは、たるみを「皮膚だけの問題」として捉えるのではなく、皮膚・SMAS筋膜・脂肪・骨格のどの層に変化が起きているかを評価したうえで、治療の方向性を考えることを大切にしています。

同じ「たるみ」という悩みでも、皮膚のハリ低下が主体の方と、脂肪の下垂や骨格変化が主体の方では、適したアプローチは異なります。そのため、人気施術を一律に当てはめるのではなく、お一人おひとりの状態に応じた設計を重視しています。

気になることや迷われていることがあれば、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. たるみの原因は一つだけですか?

A. いいえ、皮膚のハリ低下、SMAS筋膜のゆるみ、支持靭帯の衰えによる脂肪の下垂、骨格の変化など、複数の要因が重なり合って起こります。どの層の変化が強く出ているかは人によって異なります。

Q2. 顔が老けて見えるのは、皮膚のたるみだけが原因ですか?

A. 皮膚のたるみだけでなく、脂肪の位置変化や骨格のボリューム低下も、老けた印象の大きな要因になります。特にこめかみや頬の高い位置の脂肪減少は、影ができやすく老けた印象につながることがあります。

Q3. セルフケアでたるみは改善できますか?

A. 予防や進行を緩やかにする効果は期待できますが、すでに進行したSMAS筋膜のゆるみや骨格の変化を、セルフケアだけで元に戻すことは難しいとされています。構造的な変化には、その層に働きかける医療的なアプローチが必要になる場合があります。

Q4. 自分のたるみの原因はどうすればわかりますか?

A. 見た目だけで原因を特定するのは難しい場合があります。皮膚・脂肪・SMAS筋膜・骨格のどこに変化が起きているかは、診察で状態を確認することで整理しやすくなります。気になる場合はカウンセリングで相談することをおすすめします。

まとめ|たるみの原因は一つではなく、複数の層が連動して起こる

顔が老けて見える本当の理由は、皮膚のハリ低下だけではなく、SMAS筋膜のゆるみ、支持靭帯の衰えによる脂肪の下垂、骨格の変化など、複数の層が連動して起こる現象です。

そのため、たるみ対策を考える際は、「どの層に変化が起きているか」を理解することが重要になります。セルフケアだけでは改善が難しい構造的な変化もあるため、根本的な改善を目指す場合は医療的なアプローチも選択肢になります。

CZEN CLINICでは、お一人おひとりの状態を評価しながら、無理のない形で治療の方向性をご提案しています。気になることがあれば、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や原因には個人差があります。施術は医師の診察のうえ、適応・リスク・費用をご確認ください。


監修:橋本 昭彦(はしもと あきひこ)

2013年鹿児島大学医学部卒業。医学博士。大手美容外科、都内皮膚科・美容皮膚科・美容内科での勤務を経て、2025年CZEN CLINICグループ入職。日本美容外科学会(JSAS)所属。研究者視点を活かし、統計やメカニズムに基づいた長期的な治療提案を行う。


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