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「ダーマペンを何度も受けているのに変化を感じない」「サブシジョンって聞いたことはあるけど、自分のクレーターに合うのか分からない」「クリニックによって言うことが違って、何を信じればいいか分からない」
——クレーター治療で結果が出ないと感じている方の多くは、施術そのものが効いていないのではなく、ご自身のクレーターのタイプに合っていない治療を選んでしまっているケースが少なくありません。
クレーターは見た目が似ていても、皮膚の中でどのような構造変化が起きているかによって、有効な治療がまったく異なります。
この記事では、クレーターがなぜ治りにくいのか、そのタイプごとの見極め方、そしてCZEN CLINICでどのように治療を設計しているのかを、機序から解説します。
■なぜクレーターは自然に治らないのか
クレーター(陥凹性瘢痕)は、重度のニキビによる炎症が真皮層まで及び、コラーゲンなどの組織が破壊されたまま修復される過程で生じます。
通常、皮膚が傷つくと、コラーゲンを新たに産生して修復する「創傷治癒」が起こります。
しかし、炎症が強く深い場合、この修復が不完全なまま進んでしまい、皮膚の表面が周囲より低く陥没した状態で瘢痕化してしまうことがあります。
さらに、皮膚の奥では「線維性の癒着(バンド)」と呼ばれる、皮膚を下に引っ張る硬い組織ができていることも多く、これがクレーターを目立たせる大きな要因になります。
スキンケアやピーリングなど、肌の表面に働きかけるケアだけでは、この皮膚の奥の癒着や欠損したコラーゲンには届きません。「何年もケアを続けているのに変わらない」と感じる背景には、こうした構造的な理由があります。
■クレーターの3つのタイプと特徴
クレーターは見た目の形状によって、主に3つのタイプに分類されます。
ご自身のクレーターがどのタイプに近いか、まずは特徴を確認してみてください。

| タイプ | 形状の特徴 | 皮膚の中で起きていること | 適した治療の方向性 |
| アイスピック型 | 直径2mm以下の細く深い陥凹。毛穴のように見えることも | 真皮深くまで達する狭く深いダメージ | 深部への直接的なアプローチが必要になりやすい |
| ボックスカー型 | 輪郭がはっきりした、箱型に近い陥凹。水疱瘡の痕に似ることも | 真皮の広い範囲でコラーゲンが失われている | 面的なコラーゲン再構築へのアプローチが有効なことが多い |
| ローリング型 | 輪郭が緩やかで、波打つような陥凹 | 皮膚の奥に線維性の癒着(バンド)があり、表面を引っ張っている | 癒着そのものを離断するアプローチが有効なことが多い |
同じ「クレーター」という言葉で語られていても、この3タイプは皮膚の中で起きている変化がまったく異なります。
さらに、1つの肌に複数タイプが混在しているケースも多く、これが「どの施術が正解か分からない」という迷いの根本的な原因になっています。
■CZEN CLINICが行う、クレーター治療の考え方
クレーター治療を難しくしているのは、「どの施術を使うか」以前に「何が原因で陥凹しているかを見極める」ことです。
CZEN CLINICでは、以下のような施術を軸に、タイプと肌状態に応じた組み合わせを設計しています。
◆ CZEN式サブシジョン
皮膚の奥にある線維性の癒着(バンド)を、専用の針で直接離断する治療です。
ローリング型のように、癒着によって皮膚が引っ張られているタイプのクレーターに対して、構造的な原因そのものにアプローチできる点が特徴です。
癒着を離断した後は、その部分に新たな組織が形成されていく過程で徐々に陥凹が目立ちにくくなっていきます。CZEN式サブシジョンでは、範囲(2×2cm/4×4cm)に応じて施術設計を行い、癒着の状態を確認しながら針を進めていきます。
◆ ポテンツァ
マイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせた治療です。針から発せられる高周波エネルギーが、真皮のコラーゲン産生を促す刺激となり、ボックスカー型のような面的なコラーゲン不足に対してアプローチします。
ポテンツァには、有効成分を届ける「ドラッグデリバリー」と、たるみ・肌質改善に用いる「ダイヤモンドチップ」など複数のモードがあり、肌状態や目的に応じて使い分けます。
◆ レーザー治療(ピコフラクショナル等)
ピコ秒レーザーをフラクショナル(点状)に照射し、皮膚に微細な熱損傷を与えることで、コラーゲンの再構築を促す治療です。比較的浅いクレーターや、他の施術と組み合わせて肌全体のキメを整える目的で用いられます。
これらは単独で使うだけでなく、組み合わせて設計することも少なくありません。例えば、ローリング型の癒着をサブシジョンで離断したうえで、ポテンツァによって面的なコラーゲン産生を促す、といった段階的なアプローチです。どの組み合わせが適しているかは、クレーターのタイプ・深さ・肌全体の状態を診察したうえで判断します。
■治療の考え方が結果を左右する
クレーター治療で結果が出にくいと感じるケースの多くは、施術の技術そのものよりも、「タイプの見極め」と「治療の組み合わせ設計」の精度に起因します。
- ローリング型なのに、癒着を離断せず表面的な治療だけを続けている
- 複数タイプが混在しているのに、単一の施術だけで対応しようとしている
- 深さや範囲に対して、施術の強度や回数が合っていない
こうしたミスマッチが起きると、「効果を感じない」「以前と変わらない」という結果につながります。
CZEN CLINICでは、まず診察でタイプと深さを見極めたうえで、必要な施術を段階的に組み合わせる治療計画をご提案しています。
■よくあるご質問
Q. 自分のクレーターがどのタイプか、自分で判断できますか。
A. ある程度の傾向は見た目から判断できますが、皮膚の奥の癒着の有無までは触診・診察が必要です。
複数タイプが混在しているケースも多いため、まずは診察でのご相談をおすすめします。
Q. クレーター治療は何回くらいで効果を実感できますか。
A. クレーターの深さ・タイプ・範囲によって経過は大きく異なります。
特にサブシジョンは、癒着の離断後に組織が形成されていく過程で徐々に変化を感じることが多く、複数回の施術が前提になります。診察の際に、状態に応じた見通しを個別にご説明します。
Q. サブシジョンとポテンツァ、どちらを受ければいいですか。
A. クレーターのタイプによって適した治療は異なります。
ローリング型のように癒着が原因の場合はサブシジョン、面的なコラーゲン不足が主な場合はポテンツァが適していることが多いですが、実際には組み合わせて治療するケースも多くあります。
Q. 他院でダーマペンを受けていましたが、効果を感じませんでした。
A. ダーマペンは主に肌表面に近い層への刺激を目的とした治療です。
クレーターの原因が皮膚の奥の癒着にある場合、表面への刺激だけでは十分な変化を得にくいことがあります。まずは診察で原因を確認することをおすすめします。
クレーター治療は、「どの施術が有名か」ではなく、「ご自身のクレーターの原因に、その施術が届いているか」で選ぶことが何より重要です。当院では、タイプの見極めから治療計画のご提案まで、診察を通じて丁寧に行っています。
監修:橋本 昭彦(はしもと あきひこ)
2013年鹿児島大学医学部卒業。医学博士。
大手美容外科、都内皮膚科・美容皮膚科・美容内科での勤務を経て、2025年CZEN CLINICグループ入職。
日本美容外科学会(JSAS)所属。研究者視点を活かし、統計やメカニズムに基づいた長期的な治療提案を行う。
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