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コラム プルリアルとは?スキンブースターの新選択肢を医師が解説

2026年7月5日
目次

目的によって選べる、複数のラインから成るシリーズ製剤です

「スキンブースターって色々あるけど、プルリアルは何が違うの?」「PN製剤とヒアルロン酸製剤、結局どっちがいいの?」
——スキンブースター治療を検討する際、こうした疑問を持つ方は少なくありません。

結論から言うと、プルリアルは単一の薬剤ではなく、ルクセンブルクのMD Skin Solution社が開発した複数のラインから成るシリーズ製剤です。
中でも代表的なのが、肌の自己修復力にアプローチする「デンシファイ」「シルク」と、
ヒアルロン酸でボリュームと質感を整える「バイオスカルプチャー」です。それぞれ異なる仕組みを持つため、悩みによって適した選択が変わります。

今回は、プルリアルの仕組み、デンシファイとバイオスカルプチャーの違い、向いている方の傾向まで、CZEN CLINICが解説します。

スキンブースターとはどのような治療か

スキンブースターは、肌の表皮から真皮層にかけて美容成分を直接注入し、肌質そのものを改善する注入治療です。「肌育注射」とも呼ばれています。

涙袋形成やシワ埋めに使う架橋ヒアルロン酸注射が「形を整える」治療であるのに対し、
スキンブースターは細胞レベルで肌を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことで、内側から肌の質感を改善することを目的としています。形を大きく変える施術ではないため、「何かした感」が出にくく、自然な変化を求める方に向いている治療です。

プルリアルは、このスキンブースターの中でも、CE認証(欧州での安全性に関する認証)を取得した製剤として、20カ国以上で使用されている実績を持つシリーズです。

デンシファイ&シルク:肌の自己修復力にアプローチ

プルリアル デンシファイは、ポリヌクレオチド(PN)と呼ばれる成分を主体とした製剤です。PNは、サーモンなどの細胞由来のDNA成分で、弱った細胞に修復を促す働きが期待される成分として知られています。

デンシファイは、肌の水分量を高めるだけでなく、コラーゲンの生成を促進し、肌本来の自己修復能力を補うことで、線維芽細胞の生存率を高め、肌の水分量や密度を向上させる作用が期待されています。また、抗酸化作用も持つマンニトールという成分が配合されており、ヒアルロン酸の分解を抑制する働きもあるとされています。

このような特性から、デンシファイは、赤みやニキビ跡の鎮静、肌の薄さやハリ不足が気になる方への適用が考えられる製剤です。PN製剤として目周りでの使用についてもCE承認を取得しており、デリケートな部位への使用が想定されている点も特徴です。

気になる部位のメインが目の周りの場合は、より軟らかく広がるプルリアルシルクをお勧めしております。

バイオスカルプチャー:質感とボリュームの再構築

プルリアル バイオスカルプチャーは、デンシファイとは異なり、PN製剤ではなく、3種類のヒアルロン酸を組み合わせた製剤です。

従来のヒアルロン酸注射のように「輪郭をはっきり作る」ことを目的とするのではなく、皮膚の厚みを回復させ、ハリ・弾力・なめらかさを取り戻し、年齢によるボリュームロスを自然に補うことを目的とした「質感改善・ボリューム再構築型」のスキンブースターです。

高分子ヒアルロン酸(架橋)が皮膚の土台を支えてハリ感をサポートしつつ、軟らかく広がりの良い非架橋のヒアルロン酸を組み合わせることで、自然な質感の改善を目指します。
特に、首の横ジワや手の甲のやせ、頬のこけといった「年齢が分かりやすい部位」との相性が良いとされている製剤です。

デンシファイとバイオスカルプチャー、どちらが向いているか

2つの製剤は、アプローチする仕組みが異なるため、悩みによって適した選択は変わります。

肌の自己修復力を高めたい方、赤みやニキビ跡の鎮静を目指したい方、肌の根本的な再生力を重視したい方には、デンシファイが選択肢になりやすい傾向があります。

一方、首や手の甲、頬など、ボリュームロスや質感の変化が気になる部位がある方、自然な質感でハリや弾力を補いたい方には、バイオスカルプチャーが選択肢になりやすい傾向があります。

どちらか一方を選ぶだけでなく、状態によっては両方を組み合わせることで、より多角的に肌の変化にアプローチできる場合もあります。

施術後に知っておきたいこと

プルリアルは注射による治療のため、施術直後に軽度の赤みや腫れ、針の刺激によるチクチクとした痛みが出ることがあります。
内出血や一時的なぼこつきが生じる場合もありますが、多くは数日から1週間程度で落ち着くとされています。

効果や必要な施術回数には個人差があり、1回で変化を感じる方もいれば、複数回の施術で徐々に変化を実感する方もいます。
どちらの製剤が適しているか、どのくらいの頻度で受けるべきかは、肌の状態を診察したうえで判断することが大切です。

CZEN CLINICで大切にしていること

CZEN CLINICでは、「スキンブースターを受けたい」というご希望をそのまま当てはめるのではなく、肌の悩みがどのような原因によるものかを評価したうえで、どちらの製剤が、あるいは組み合わせが適しているかを一緒に考えることを大切にしています。

気になることや迷われていることがあれば、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. デンシファイとバイオスカルプチャーは併用できますか?

A. 状態によっては併用が検討されることもあります。
デンシファイは肌の自己修復力や水分量へのアプローチ、バイオスカルプチャーは質感やボリュームへのアプローチという、それぞれ異なる役割を持つため、悩みの内容によって組み合わせが有効な場合があります。診察で状態を確認したうえでご提案します。

Q2. プルリアルとピンクグローは何が違いますか?

A. ピンクグローはグルタチオンやビタミンなどを中心とした「美白カクテル」的な成分構成の製剤です。
一方、プルリアルはポリヌクレオチド(デンシファイ・シルク)やヒアルロン酸(バイオスカルプチャー)を中心とした、肌の修復力やボリューム・質感へのアプローチを主とする製剤です。
目的や成分の方向性が異なります。

Q3. 効果はどのくらい持続しますか?

A. 製剤や個人差によって異なりますが、複数回の施術を重ねることで、より安定した効果が期待できるとされています。具体的な治療計画は、診察のうえでご提案します。

Q4. 痛みやダウンタイムはありますか?

A. 注射による治療のため、軽度の赤みや腫れ、チクチクとした痛みが出ることがあります。
内出血が生じる場合もありますが、多くは数日から1週間程度で落ち着くとされています。

まとめ|プルリアルは目的に応じて選べる2つのアプローチ

プルリアルは、肌の自己修復力にアプローチする「デンシファイ・シルク」と、ヒアルロン酸で質感とボリュームを整える「バイオスカルプチャー」という、異なる仕組みを持つ製剤から成るスキンブースターシリーズです。

赤みやニキビ跡の鎮静、肌の根本的な再生力を重視したい方にはデンシファイ、首や手の甲、頬などのボリュームロスや質感の変化が気になる方にはバイオスカルプチャーが選択肢になりやすい傾向があります。

CZEN CLINICでは両方の製剤を取り扱い、お一人おひとりの肌状態に応じて、適した選択肢をご提案しています。気になることがあれば、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。効果・必要回数には個人差があります。施術は医師の診察のうえ、適応・リスク・費用をご確認ください。


監修:橋本 昭彦(はしもと あきひこ)

2013年鹿児島大学医学部卒業。
医学博士。大手美容外科、都内皮膚科・美容皮膚科・美容内科での勤務を経て、2025年CZEN CLINICグループ入職。
日本美容外科学会(JSAS)所属。研究者視点を活かし、統計やメカニズムに基づいた長期的な治療提案を行う。

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