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3製剤の違いは「主成分」と「何を目的にするか」で整理できます
「リジュランもジュベルックもプルリアルも、結局どれも肌育注射では?」「何が違うのか、自分にはどれが合っているのかわからない」
——スキンブースターの選択肢が増えるほど、こうした疑問を持つ方は多いです。
結論から言うと、3製剤の最大の違いは主成分と作用の方向性です。
リジュランとプルリアル(デンシファイ)はどちらもPN(ポリヌクレオチド)を主成分とする「修復・再生系」の製剤ですが、設計思想に違いがあります。
一方、ジュベルックはポリ乳酸(PDLLA)を主成分とする「コラーゲン生成刺激系」の製剤であり、作用するメカニズムそのものが異なります。
この記事では、3製剤それぞれの特徴と違いを整理したうえで、プルリアルが他の2製剤と比べて何が異なるのかを解説します。
まず知っておきたい:3製剤の主成分の違い
3製剤の違いを理解するうえで、まず「主成分が何か」を押さえておくことが大切です。
■リジュラン
韓国・파마리서치(ファーマリサーチ)社が開発したPN(ポリヌクレオチド)製剤です。
サーモン由来のDNA断片を成分とし、皮膚の線維芽細胞を活性化させることで、肌の再生・修復を促します。シンプルな成分設計で、「肌ダメージの修復」「肌の再生力を高めること」を主目的とした製剤です。
■ジュベルック
韓国・VAIM社が開発したポリDL乳酸(PDLLA)を主成分とする製剤です。
注入後、体の免疫応答を介してコラーゲンやエラスチンの生成を促します。効果の出方は他の2製剤よりも穏やかで、数ヶ月かけて少しずつ肌の質感が整っていく傾向があります。
FDA(米国)・MFDS(韓国)の承認を取得しており、効果の持続期間は1〜1.5年程度と比較的長いことが特徴です。
■プルリアル(デンシファイ)
ルクセンブルクのMD Skin Solutions社が開発したPN製剤で、CE認証(欧州の安全性基準)を取得しています。
リジュランと同じPN主成分ですが、非架橋ヒアルロン酸と抗酸化成分であるマンニトールをあわせて配合している点が最大の違いです。このマンニトールがヒアルロン酸の分解を抑制し、抗炎症作用も持つため、リジュランよりも持続性と快適性を高めた設計になっています。
リジュランとプルリアルの違い:同じPN製剤、何が異なるのか
リジュランとプルリアルはどちらもPN製剤であるため、「どちらを選んでも同じでは?」と思われることがあります。しかし、設計思想に明確な違いがあります。
■リジュラン
PNのみに特化したシンプルな構成で、肌の修復・再生という目的に絞った製剤です。
PN単体での作用を最大限に発揮させることを重視した設計のため、「皮膚の薄さや赤み・ニキビ跡の修復を最優先に改善したい」という方に選ばれやすい傾向があります。
■プルリアル デンシファイ
PNにマンニトールと非架橋ヒアルロン酸を加えた複合設計です。
マンニトールが活性酸素を除去して炎症を抑えながらPNとヒアルロン酸の効果を安定させるため、注入後の快適性が高く、持続性も向上しています。
乾燥・くすみ・小ジワ・ハリ不足といった複合的な悩みに対して、トータルでアプローチしたい方に向いています。
また、プルリアルはPN生成時に残存しているタンパク質が少なく、アレルギーと腫れが起こりにくい安全性が高い製剤としてひょうかされています。
ジュベルックとプルリアルの違い:メカニズムそのものが異なる
ジュベルックとプルリアルは、主成分が根本的に異なるため、作用のメカニズムそのものが違います。
■ジュベルック
ジュベルックのポリDL乳酸は、注入後に体内で免疫反応を引き起こし、その反応を通じてコラーゲンの生成を促します。
つまり「体に刺激を与えて、自らコラーゲンを作らせる」という間接的な仕組みです。
効果の出方は穏やかで、数回の施術を重ねながら肌の質感が徐々に整っていきます。効果の持続期間が長い(1〜1.5年程度)ことがメリットですが、まれにしこりや硬結が生じるリスクもあるため、適切な注入技術が必要です。
■プルリアル
プルリアルのPNは、線維芽細胞を直接活性化させ、細胞レベルからの再生・修復を促す「直接的な仕組み」です。効果は比較的早い段階から実感しやすい傾向があります。
この「間接的アプローチ(ジュベルック)」vs「直接的アプローチ(プルリアル・リジュラン)」という違いが、2製剤の最も根本的な差です。
よくある誤解:3製剤は「新しいほど良い」わけではありません
スキンブースター市場では新製剤が次々と登場するため、「最新=最良」というイメージを持ちやすいですが、これは正確ではありません。
- リジュラン:2010年代から臨床使用されており、長年の使用実績と安全性のデータが蓄積されています。
- プルリアル:CE認証取得の新世代製剤ですが、国内外での使用歴はリジュランより短いです。
- ジュベルック:FDA・MFDS承認を取得し、毛穴やニキビ跡に強みを持つ製剤として実績があります。
「どれが優れているか」ではなく、「今の自分の肌状態と目的に対して何が合っているか」が選択の本質です。
当院では、製剤の新旧や流行で判断するのではなく、肌の状態を診察したうえで最適な選択肢をご提案しています。
プルリアル3製剤の比較表
プルリアル3製剤の特徴を整理すると以下のようになります。それぞれの強みと向いている悩みを確認し、カウンセリングの参考にしてください。

3製剤はいずれも、コラーゲンやエラスチンの生成を内側から促すという共通の方向性を持ちながら、そのアプローチと向いている悩みが異なります。
どれが正解かではなく、今の肌状態と目的で選ぶことが大切です。
CZEN CLINICで大切にしていること
CZEN CLINICでは、プルリアル(デンシファイ・シルク・バイオスカルプチャー)を取り扱っています。「話題の製剤だから」「新しいから」という理由だけでお勧めすることはしません。
肌の薄さや赤みの修復が主目的であればリジュランが適している場合もありますし、毛穴やニキビ跡の改善を優先したいのであればジュベルックが向いているケースもあります。
肌状態・目的・ダウンタイムの許容度・通院頻度など、複合的な条件を踏まえたうえで、どの製剤が本当に合っているかを一緒に考えることを大切にしています。
気になることがあれば、カウンセリングでお気軽にご相談ください。
よくある質問(Q&A)
Q1. リジュランとプルリアルは併用できますか。
A. 同日の手打ち施術の場合、それぞれの強みを活かして別の部位に使用することがございます。
効果について評価が難しくなるため同一部位、同日に両方の製剤を注入することはまれですが、水光注射と手打ちでの打ち分けにより一部重複する注入をご提案させていただく可能性はございます。状態を確認したうえでご相談ください。
Q2. ジュベルックとプルリアルを迷っています。どちらが向いていますか。
A. 毛穴やニキビ跡の改善を優先したい方、効果の持続期間を重視する方にはジュベルックが向いている場合があります。
一方、複合的な肌の悩み(乾燥・くすみ・赤み・ハリ不足)をトータルで改善したい方や、注入時の快適性を重視したい方にはプルリアルが選択肢になりやすいです。どちらが自分に合っているかは、診察で肌の状態を確認したうえでご提案します。
Q3. 3製剤の中で、初めてのスキンブースターに向いているのはどれですか。
A. 初めて受ける方には、注入時の快適性が高く複合的な悩みに対応できるプルリアルか、シンプルな成分設計で長年の使用実績があるリジュランが選ばれやすい傾向があります。
ジュベルックはコラーゲン生成刺激型のため、効果の出方が穏やかで数ヶ月かけて変化を実感するタイプの製剤です。目的や肌の状態によって最適解は変わるため、カウンセリングでご確認ください。
Q4. 3製剤の効果の持続期間はどのくらい違いますか。
A. 一般的な目安として、リジュランは6ヶ月〜1年程度、プルリアル(デンシファイ)はリジュランと同程度の6ヶ月〜1年程度、ジュベルックは1〜1.5年程度とされています。ジュベルックはポリDL乳酸が体内でゆっくりと分解される特性上、持続期間が長い傾向があります。ただし、いずれも個人差があり、施術回数や肌の状態によって異なります。
Q5. プルリアルはリジュランの「上位互換」と言えますか。
A. どちらが優れているというより、設計の方向性が異なります。
プルリアルはマンニトールと非架橋ヒアルロン酸を加えた複合設計で持続性と快適性を高めた製剤、リジュランはPNに特化したシンプルな修復特化型の製剤です。肌ダメージの修復に特化した効果を求めるならリジュランが向いている場合もあり、「上位互換」という表現は必ずしも正確ではありません。
まとめ|3製剤の違いは「主成分」と「目的」で整理する
リジュラン・ジュベルック・プルリアルは、どれも内側から肌質を改善するスキンブースターですが、主成分・作用の仕組み・向いている悩みが異なります。
リジュランはPN特化の修復・再生型、ジュベルックはポリDL乳酸によるコラーゲン生成刺激型、プルリアルはPNにマンニトールと非架橋ヒアルロン酸を加えた複合設計型と整理できます。「最新だから」「人気だから」ではなく、今の肌状態と目的に合わせて選ぶことが大切です。
CZEN CLINICでは、お一人おひとりの肌状態を確認したうえで、どの製剤が本当に適しているかをご提案しています。迷われている方は、カウンセリングでお気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。効果・持続期間には個人差があります。施術は医師の診察のうえ、適応・リスク・費用をご確認ください。
監修:橋本 昭彦(はしもと あきひこ)
2013年鹿児島大学医学部卒業。
医学博士。大手美容外科、都内皮膚科・美容皮膚科・美容内科での勤務を経て、2025年CZEN CLINICグループ入職。
日本美容外科学会(JSAS)所属。研究者視点を活かし、統計やメカニズムに基づいた長期的な治療提案を行う。
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