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コラム 【タイプ診断】シミの種類はひとつじゃない? あなたのシミの原因は?

2024年2月27日

肌トラブルのなかでもダントツに多いのが「シミ」に関する悩み。車の運転やスポーツ・アウトドアなど、長時間日に当たる機会の多い方は特に気になるところ。しかし、シミは日焼けだけが原因ではありません。シミにはそれ自体にいくつか種類と原因が存在し、治療法も異なります。今回はシミの種類について、詳しくご紹介します。

目次

シミの種類は全部で7つ

「シミ」は皮膚内でつくられるメラニンという色素が肌に沈着したもの。本来、紫外線から肌細胞を守るための機能です。しかし、肌に色ムラができたりくすんで見えたりと、老けた印象になるのが悩みどころです。シミを医学的に分類すると、その種類は「老人性色素斑」「雀卵斑」「後天性真皮メラノサイトーシス」「色素系母斑」「脂漏性角化症」「肝斑」「炎症後色素沈着」の7種類。聞き慣れない名前ばかりと思いますので、まずはその特徴と発生する原因について知っておきましょう。

①老人性色素斑

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)は、加齢や紫外線が原因で発生するシミのこと。一般的にいう”シミ”は、この老人性色素斑を指すことが多いです。紫外線ダメージの蓄積に加え、肌のターンオーバーが乱れやすい40代以降で発生するといわれています。”老人”と付くものの、若い方に発生しないわけではありません。日光に当たることが多かったり、マリンスポーツなど頻繁に日焼けをしたりという場合は注意が必要です。

②雀卵斑(そばかす)

雀卵斑(じゃくらんはん)、いわゆる「そばかす」は、スズメの卵のような見た目からその名が付いたシミのこと。小さな薄茶色の斑点のようなものがポツポツと、鼻の周りを中心に発生します。原因は遺伝ともいわれていて、肌の色の白い方にできるのも特徴のひとつ。3〜6歳頃、紫外線を浴びる機会が増えることで発生し、季節により色が濃くなったり薄くなったりと変化。思春期以降に薄くなるといわれますが、個人差があります。

③後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、医師や専門家でも見分けの難しいシミのひとつ。ほかのシミが茶色っぽいのに比べ、後天性真皮メラノサイトーシスはグレーのような、紫のような、青みがかった茶褐色であることが多いです。これはシミの元・メラニンをつくるメラノサイトが、肌の一番奥の真皮層に存在しているため。これにより、ほかのシミよりも治療に時間がかかるといわれています。この後天性にメラノサイトーシスの発生原因は、残念ながら明らかになっていません。

④色素系母斑(ほくろ)

色素系母斑(しきそけいぼはん)、いわゆる「ほくろ」もシミのひとつで、医学的には皮膚良性腫瘍に属します。年齢や部位を問わず発生。ほくろの原因は遺伝や体質であるといわれることが多いですが、ほかのシミと同様、紫外線にも注意が必要です。また、ごく稀ではありますが、ほくろのなかにも悪性腫瘍であるというケースも。急に大きくなるなど違和や不安を感じた場合は、病院で検査してもらうことをおすすめします。

⑤脂漏性角化症(老人性イボ)

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は「老人性イボ」とも呼ばれるシミの一種。ほかのシミと比べ、イボのように少し表面が膨らんでいるのが特徴です。こちらも良性腫瘍に属しており、かゆみ・痛みなどは基本ありません。加齢により発生するとされますが、遺伝的な要因もあるといわれています。いずれにしても、皮膚が盛り上がるほどの状態ですので、セルフケアで除去するのは難しいでしょう。

⑥肝斑

肝斑(かんぱん)は目の下から頬骨のあたりにうっすら広がるシミのこと。「いわゆるシミが広がってできたものが肝斑」と思われがちですが、そうではありません。主な発生原因は女性ホルモンの乱れとされ、妊娠や出産・更年期・ピルなど避妊薬の服用時など、ホルモンの影響を受けるタイミングでできやすいといわれています。刺激に弱いので、強い力でケアをする、マスクなどがふれて擦れる、ということで悪化してしまうケースも。

⑦炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは、皮膚が炎症を起こした部分に茶褐色の色素沈着が発生したもの。切り傷・火傷などのケガ、虫刺され、ニキビ・発疹、毛抜き・カミソリなどといったものがきっかけと考えられます。なかにはシミ取りのレーザー治療痕という症例も。炎症痕を何度もさわる・掻くなどといった摩擦もよくありません。肌のターンオーバーにより目立たなくなるものの、ターンオーバーの周期が乱れているとその回復が遅れたり、場合によっては慢性化したりするケースもあります。

あなたのシミタイプは? かんたんシミタイプ診断

ここからは、シミの特徴について、種類ごと一覧でまとめました。自分の気になるシミはどの種類なのか、チェックしてみてくださいね。

かんたんシミタイプ診断

  1. イボのようなふくらみがある
    →はい ⑦脂漏性角化症
    →いいえ 2へ進む

  2. 左右対称にシミがある
    →はい ⑥肝斑
    →いいえ  3へ進む

  3. 過去にその部位にケガや火傷、またはレーザー治療をしたことがある
    →はい ⑤炎症後色素沈着
    →いいえ 4へ進む

  4. シミの色が紫やグレーなど、少し青みがかっている
    →はい ④後天性真皮メラノサイトーシス
    →いいえ 5へ進む

  5. シミの色が黒に近い
    →はい ③色素系母斑(ほくろ)
    →いいえ 6へ進む

  6. シミが鼻・頬あたりに斑点のように複数できる
    →はい ②雀卵斑(そばかす)
    →いいえ ①老人性色素斑

各シミタイプ比較

シミタイプ特長
①老人性色素斑
  • 見た目(形・色・大きさ):丸や楕円形、薄茶色~茶褐色、数mm~数cm
  • 発生部位:顔・手の甲 など
  • 年齢:40代、20代でも場合により発生
  • その他:紫外線を浴びやすい環境にいる
②雀卵斑(そばかす)
  • 見た目(形・色・大きさ):1~4mm程度のものが帯状に広がる、薄茶色
  • 発生部位:鼻や頬、首・デコルテ・胸元 など
  • 年齢:幼少期~思春期
  • その他:親もそばかすがある、肌の色が特に白い
③色素系母斑(ほくろ)
  • 見た目(形・色・大きさ):丸、褐色~黒色、数mm、ポツンと膨らんでいる
  • 発生部位:問わず
  • 年齢:問わず
  • その他:親もほくろが多い
※稀に悪性腫瘍の場合があるので、大きさ・色に変化のある場合は病院へ
④後天性真皮メラノサイトーシス
  • 見た目(形・色・大きさ):丸や楕円形、灰色・紫色など青みがかった茶褐色、数mmのものがいくつかできる
  • 発生部位:頬 など
  • 年齢:20代以降
⑤炎症後色素沈着
  • 見た目(形・色・大きさ):輪郭がはっきりしない、薄茶色〜茶褐色、大小さまざま
  • 発生部位:炎症のあった部位(ケガ、虫刺され、ニキビ・ニキビ跡 など)
  • 年齢:問わず
  • その他:炎症痕をよくさわったり掻いたりした
⑥肝斑
  • 見た目(形・色・大きさ):輪郭がはっきりしない、広範囲かつ左右対称に広がる
  • 発生部位:目の下〜頬あたり
  • 年齢:30〜40代以降
  • その他:妊娠・出産経験がある、ピルを服用している、強いストレスでホルモンバランスが乱れている
⑦脂漏性角化症
  • 見た目(形・色・大きさ):茶褐色~黒色、数mm〜数cm、皮膚が少し膨らんでいる
  • 発生部位:顔以外、頭部や首・手足 など
  • 年齢:40代以降

シミのタイプを知るためには専門家に相談を

いかがでしたでしょうか。シミには種類があり、発生するきっかけや原因もさまざま。タイプに合わせたケアの必要性がお分かりいただけたかと思います。ただし、自己診断はあくまでも目安。シミによっては医師でも診断の難しい種類もありますので、安易に決め付け自己ケアだけで解決しようとせず、プロに相談することも大切です。素人判断では症状を悪化させたり、場合によっては医療が必要だったりするケースも。日頃からシミを観察しつつ、本格的にケアをしたいときは、かかりつけの医院やクリニックに相談するとよいでしょう。

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」では全院で、医師本人がカウンセリングを実施。医師が直接悩みを聞き、肌の状態を確認したうえで、必要な治療やケア方法をお伝えしています。自分のシミタイプや適切なケア方法が分からないという方も、まずはカウンセリングからはじめることをおすすめします。「まだ施術を受けるか決めていない」方も、即日治療ではなく、カウンセリング後、検討したうえで決めていただけるのでご安心ください。カウンセリングは電話・ネット・LINEからでも予約できます。「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」の医師カウンセリング、まずはお気軽にご相談ください。

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監修医師

CZEN CLINIC 鎌倉院 院長
野﨑 由生(のざき ゆう)

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」鎌倉院院長。日本皮膚科学会 日本専門医機構認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医。これまで、皮膚科専門医として大学病院やがんセンターに勤務。シミや肝斑など患者の気になる部位のみにフォーカスするのではなく、皮膚全体・からだ全体の健康を意識した治療や診療を心がける。

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