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コラム 花粉・黄砂 etc. アレルギーに負けない春のスキンケア

2024年3月14日

陽気で過ごしやすい春。行事やイベントなどで外出する機会も増える反面、ここ近年多くの人を悩ませているのが花粉症などのアレルギー。花粉症の罹患率は年々増え、マスクや抗アレルギー薬が手放せない、という人も多いはず。肌にとっても花粉は大敵で、紫外線も増えはじめる春は、肌荒れが起こりやすい季節といえます。今回は春に陥りやすい肌悩みについて解説。春に合わせたスキンケアをご紹介します。

目次

春に肌荒れはなぜ起こる?

春になると暖かい日が増え気持ちも前向きになりますが、気候・環境の変化でみると、肌にとってはなかなか過酷な季節です。ではなぜ春に肌が揺らぎやすくなるのか、その原因について詳しくご紹介します。

花粉

今や人ごとではない花粉症。厚生労働省の『花粉症環境保健 マニュアル 2022』によると、花粉症の有病率は1998年に19.6%だったのが、2019年には42.5%までに増加しています。特に春に多く飛ぶスギやヒノキの花粉で悩む人が多いといわれます。

※引用: 厚生労働省 『花粉症環境保健 マニュアル 2022』(参照: 2024年2月12日)
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf

花粉が鼻に入ると、身体の免疫反応によって鼻水やくしゃみが出ます。では肌に付着するとどうなるのでしょうか。本来、肌には「バリア機能」が備わっており、花粉などのアレルゲンや異物が皮膚内に侵入するのを防いでくれています。しかし、肌の乾燥や不規則な生活などにより、このバリア機能は低下。その状態で花粉が付着してしまうと、肌がアレルギー反応を起こし、炎症・かゆみや肌荒れにつながります。皮膚の花粉症として最近では「花粉皮膚炎」とも呼ばれています。
また、鼻を頻繁にかむことで鼻周りの肌が荒れて剥けやすくなったり、マスクの着脱などによって頬への刺激が増えたりと、花粉の直接的な影響でなくとも肌荒れを起こしやすい状況に陥ります。

温暖差のある気候

天気図でみると、実は天気の変わりやすい春。”西高東低”の冬型の気圧配置によってもたらされた冷たい北風が和らぎ、春は高気圧と低気圧が交互にやってきます。過ごしやすい天候が増える反面、風向きが変わりやすく、低気圧が急激に発達し嵐になることも。天気の急激な変化は、肌や身体へ負担となります。温度や湿度の変化で肌の状態も不安定になりがち。自律神経が乱れることで、頭痛や不眠などの体調不良にもなりやすくなります。また、紫外線も徐々に増加。「3〜4月はまだ大丈夫だろう」と思っていても、その量は9月頃の紫外線に匹敵するといわれるほど。暖かい気候で薄着にもなりやすいので、油断をしているとあっという間に肌へダメージを受けてしまいます。

黄砂やPM2.5などの大気汚染物質

春の風の向きの影響でこの季節飛来しやすいのが「黄砂」。大気汚染の問題として知られる「PM2.5」についても注意したいところです。これらは環境省によると下記のように説明されており、花粉同様肌にとっては、ともにアレルゲン・異物として認識されます。

●黄砂(こうさ)

『黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。』

●PM2.5(微小粒子状物質)

『大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。』

※引用: 環境省「黄砂ってなに?」(参照: 2024年2月12日)
https://www.env.go.jp/air/kousa/dss_01.html

「微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報」(参照: 2024年2月12日)
https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html#ABOUT

生活環境の変化

わたしたちを取り巻く自然環境の変化が大きいことに加え、入学・入社・異動・引っ越しなど、春は私生活における変化も大きいタイミング。初めて会う人のなかで緊張したり、なれない仕事で無理をしたり、知らず知らずのうちに負担がかかっているかもしれません。ただでさえ忙しいうえに、行事やイベントも目白押しの季節。気持ち的な自覚はなくとも、その影響はのちのち肌トラブルとなって現れてしまう可能性もあります。

春におすすめのスキンケア

環境変化による影響を受けやすい春は、そのぶんスキンケアを丁寧に行いたいところ。ここからは、春におすすめのスキンケアについてご紹介します。

洗顔は帰宅後すぐに

春は花粉・黄砂・PM2.5など、炎症反応を引き起こす物質が多く飛散しています。目に見えないのも厄介なところ。外出から戻る際はまず、アレルゲンを落とすということを意識しましょう。家の中へ入る前にコート類を軽く払ったり、外気に触れた服はすぐに着替えたり。洗顔をすぐに行うことも大切です。可能ならすぐお風呂やシャワーで汚れを落とすとさらによいでしょう。
ただアレルゲンが付いているかもといって、顔や身体を過剰に洗う必要はありません。バリア機能が低下している肌を余計に傷つけてしまう恐れがあるので、力任せに洗うのではなく、泡の力で汚れを浮かせるように洗いましょう。洗顔後、タオルでゴシゴシ拭くのもNG。肌にとって摩擦はシミやたるみ、肌荒れの原因となるので、タオルを優しく押し当てるようにしましょう。

保湿は入念に

洗顔後はできるだけ素早く保湿をしましょう。温暖差や季節風によって、肌はいつも以上に乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすくなっています。化粧水でたっぷり水分を補ったら、乳液やクリーム等、油分のあるものでしっかりとフタをするのも忘れずに。パックなど、より保湿力のあるアイテムを取り入れるのもよいでしょう。
すでに肌荒れやかゆみといった症状がある場合は注意が必要です。アレルギー反応を起こしている肌はとても敏感な状態。肌に違和感がある場合は、肌にやさしいものに切り替えるなど、肌の状態に合わせることも大切です。

紫外線対策を行う

紫外線はシミの元・メラニン色素を生成するだけでなく、肌が乾燥する原因にも。紫外線量の増減はありますが、1年中降り注いでいますので、UVケアは季節関係なく毎日行うことが重要です。おしゃれも楽しい春ですが、レースやシフォンなど春らしく透け感のある素材は日光を通します。長袖だからといって安心せず、必ず日焼け止めを塗りましょう。日傘や帽子・サングラス・ストールなどのアイテムは紫外線を遮るだけでなく、花粉や黄砂・PM2.5といったアレルゲンが直接肌に触れるのも防いでくれます。ファッションアイテムとして取り入れてみるのはいかがでしょうか。

ストレスをためない

新しいこと・慣れないことに対して人は無意識のうちに緊張し、ストレスをためやすくなります。本人の自覚がないまま、何かしら身体の症状となって現れることもめずらしくありません。ひとりでゆっくりする、気心知れた仲間と会うなど、自分なりのストレス発散方法を知っておくと◎。また、環境変化によって生活リズムも不規則になりがちです。バランスのとれた食事を摂り、睡眠時間もきちんと7時間は確保したいところ。さらに入浴は緊張した身体をゆるめるのにぴったり。香りのよい入浴剤やアロマも使いながら、心身ともに休まる時間を設けるように意識して過ごしましょう。

揺らぎやすい季節に負けない肌づくりを

華やかでワクワクする春ですが、気候差や花粉・黄砂などによって肌が揺らぎやすく、生活環境の変化によっても、免疫やバリア機能が低下しやすい時季でもあります。アレルゲンから極力身を守り、入浴・洗顔などで肌を清潔に保ち、さらに保湿によってバリア機能の低下を防いでいきましょう。それでもやはり影響はゼロにできないもの。すでに肌荒れが起きてしまっている場合は、皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。専門家ならではのアドバイスで症状が軽くなることも。セルフケアとプロの技、うまく組み合わせながら、この春の季節を乗り越えましょう。

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」では全院で、医師本人がカウンセリングを実施。医師が直接悩みを聞き、肌の状態を確認したうえで、必要な治療やケア方法をお伝えしています。「施術を受けるか迷っている」方も、即日治療ではなく、カウンセリング後、検討したうえで決めていただけるのでご安心ください。カウンセリングは電話・ネット・LINEからでも予約できます。「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」の医師カウンセリング、まずはお気軽にご相談ください。

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監修医師

CZEN CLINIC 鎌倉院 院長
野﨑 由生(のざき ゆう)

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」鎌倉院院長。日本皮膚科学会 日本専門医機構認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会 日本抗加齢医学会専門医。これまで、皮膚科専門医として大学病院やがんセンターに勤務。シミや肝斑など患者の気になる部位のみにフォーカスするのではなく、皮膚全体・からだ全体の健康を意識した治療や診療を心がける。

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