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コラム 幹細胞培養上清液やエクソソームって安全? 美容医療の観点から解説

2025年3月19日

近年、再生医療や美容医療の分野で話題となっている「幹細胞培養上清液」や「エクソソーム」。その注目度とはうらはらに、まだまだ馴染みがなかったり、実際どんな効果があるのかよくわからなかったりということも多いでしょう。ここでは、幹細胞培養上清液やエクソソームが何なのか、その種類や違い、安全性についてご紹介します。

目次

幹細胞培養上清液・エクソソームって?

幹細胞培養上清液とエクソソームという言葉は、セットで耳にする機会が多いかもしれませんが、医学的には異なるもの。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。

<幹細胞培養上清液>

「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」とは、幹細胞を培養した際にできる液体のこと。

そもそも「幹細胞」とは、自己修復機能をもち、さまざまな細胞に分化(変化)できる細胞のこと。しかしこれは加齢によって、数が減ったり機能が衰えたりします。この幹細胞を補完・活性化させる研究が、再生医療の分野で注目を集めました。

幹細胞培養上清液には、この幹細胞から分泌される成分が豊富に含まれています。具体的には成長因子・サイトカイン・ケモカイン(細胞の移動を誘導するタンパク質)などで、これらによる細胞の再生や組織の修復効果が期待されています。

美容医療の分野においては、幹細胞培養上清液を点滴や注射によって体内に取り込むことで、下記のような作用や効果が期待されています。

  • 抗炎症作用……炎症を抑え、組織の回復を促進
  • 再生促進作用……皮膚など、組織の修復を促進
  • 免疫調整作用……免疫バランスの向上

<エクソソーム>

「エクソソーム(exosome)」とは、細胞から分泌される非常に小さな小胞状の物質で、その大きさは30〜150nmほど。
エクソソームには、細胞間の情報伝達を行うための成分が含まれています。具体的には、RNA・タンパク質などで、これらがコミュニケーション役となり、別の細胞へ情報を伝え、その細胞の環境を改善すると考えられています。

美容分野においては、エクソソームの働きによって、下記のような作用や効果が期待されています。

  • 情報伝達……情報伝達によって、組織の再生・修復を促進
  • 抗炎症作用……炎症を抑え、組織の回復を促進
  • エイジングケア……肌のターンオーバーやハリなどを改善

「エクソソーム」は「幹細胞培養上清液」の中に含まれています。
ふたつの違いという点でいえば、幹細胞培養上清液にはエクソソーム以外の成分も含まれているため、より幅広い効果を持つ可能性があるといえます。治療においてどちらを使用するかについては、その悩みや目的に応じて選択されます。

「エクソソーム」については、以下の記事もぜひご覧ください。
エクソソームって?  幹細胞培養上清液との違いや効果とは?

幹細胞培養上清液の種類

幹細胞培養上清液は幹細胞を培養した際にできる液体ですが、この幹細胞をどこから採取してきたかによって、いくつか種類があります。

歯髄由来

歯髄(しずい)とは、歯の中心にある神経のこと。この歯髄部分は歯という硬い組織に守られており、外部の影響を受けにくいといわれています。ほかの細胞に比べ、比較的採取しやすいのも特徴。歯髄由来の幹細胞培養上清液は、神経活性化に対する効果が期待されています。

骨髄由来

骨髄(こつずい)とは、骨の中心にある組織のことで、血液細胞をつくる役割があります。採取が困難で高い技術が必要とされるものの、その研究自体は長く、世界的に治験が行われています。骨髄由来の幹細胞培養上清液は、神経活性化・抗炎症作用が期待されています。

脂肪由来

脂肪から採取した幹細胞を培養することによって得られる培養上清液のことで、脂肪には幹細胞の数が多く、その増殖能力であるサイトカインの量が豊富と考えられています。こちらは主に抗炎症作用が期待されています。

羊膜由来

羊膜(ようまく)とは、子宮のなかで胎児を包んでいる半透明な膜のこと。薄くて伸縮性があり、赤ちゃんを保護するための機能を備えているといわれています。この羊膜から採取した幹細胞培養上清液は、免疫調整作用が期待されています。

臍帯由来

臍帯(さいたい)とは、胎児と母体をつなぐ、へその緒のこと。より若い幹細胞を得やすい部分とされており、臍帯は胎児の出生時にしか採取できない貴重な部分です。この臍帯由来の幹細胞培養上清液は、細胞の若返り『リバースエイジング』作用が期待されています。

※CZEN CLINICでは臍帯由来の幹細胞培養上清液を使用

幹細胞培養上清液は、別名「ヒト由来幹細胞培養上清液」と呼ばれているように、由来となる幹細胞はヒト幹細胞のものが多く、各部位によって、特徴や採取の難易度、希少性、期待できる効果はさまざまです。まずは多くの種類があるということを知っておきましょう。

幹細胞培養上清液・エクソソームの安全性

再生医療・美容医療の分野にとって、幹細胞培養上清液・エクソソームは今後期待の持てる治療法であることがわかりました。しかし実際、その安全性はどうなのでしょうか。ここからは、幹細胞培養上清液・エクソソームのリスクやデメリットについて解説します。

法律の規制が定まっていない

幹細胞培養上清液・エクソソームを用いた治療は、いわば新しい分野のもの。薬事承認を得ていない未承認医薬品に該当します。この未承認医薬品に該当するものは、医師の責任のもと、効果だけでなくリスクやデメリットを患者に対し説明したうえで使用されることになっています。

また、この幹細胞培養上清液・エクソソームの製造過程についても、今のところ明確な規制やルールはありません。他の医薬品同様、さまざまな研究と幾重もの検査によって製造されているものの、なかには、ヒト由来と謳いながら、製造工程の途中で動物由来・植物由来のものが混在するケースも事例としてあるようです。

このような新しい治療法については、医師からの説明をきちんと聞くだけではなく、施術を受ける側も正しい知識と理解が求められます。

副作用が出る場合がある

幹細胞培養上清液・エクソソームに限らず、治療や投薬には副作用という面が存在します。例えば点滴や注射は針を使いますので、注射部位に腫れや赤み、内出血、しびれが出たり、一時的な倦怠感や発汗、熱感、まれにアナフィラキシーといったアレルギー反応を起こしたりする場合もあります。

また、比較的新しい研究分野のため、長期的な安全性についてはまだ十分とはいえません。これは他の薬にもいえることですが、将来的なリスクについては未知数であり、現時点では、未知の疾患を発症する可能性がある点を念頭に置く必要があります。

メリット・デメリットを認識して、取り入れる必要がある

幹細胞培養上清液・エクソソームの活用については、今後大きく発展する可能性を秘めつつも、現時点では明確な法律や規制がなく、安全性については断定できません。とはいえ、これは医療全般にいえること。治療を希望する場合には、その効果やメリットだけでなく、副作用やリスクについてもしっかり理解したうえで、医師の説明・指導のもと受けるようにしましょう。

「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」では、希少な臍帯由来の肝細胞培養上清液点滴を行っており、幹細胞培養上清液に関する知見の多い医師も在籍しています。また、全院で医師本人がカウンセリングを実施。医師が直接悩みを聞き、身体の状態を確認したうえで、必要な治療やケア方法をお伝えしています。「施術を受けるか迷っている」方も、即日治療ではなく、カウンセリング後、検討したうえで決めていただけるのでご安心ください。カウンセリングは電話・ネット・LINEからでも予約できます。「CZEN CLINIC(シゼンクリニック)」の医師カウンセリング、まずはお気軽にご相談ください。

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監修医師

CZEN CLINIC 銀座院 院長
江島 健一(えじま けんいち)

「CZEN CLINIC(シゼン クリニック)」銀座院院長。
日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会所属。
都内の美容外科・皮膚科で豊富な臨床経験を積み、CZEN CLINICグループに入職。
専門的な知識と技術を駆使し、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案することにこだわり、美容と健康を融合したアプローチを実現します。

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