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コラム 笑うと歯ぐきが目立つ「ガミースマイル」というコンプレックス、実は治療できます

2026年9月16日

「骨格だから仕方ない」と思い込んでいませんか?

「笑うと歯ぐきが目立つのがコンプレックスで、写真では口を大きく開けて笑えない」
——このお悩みを、生まれつきの骨格の問題だと諦めている方は少なくありません。
実際には、ガミースマイルの原因は一つではなく、原因によっては注射だけで改善できるケースもあります。

今回は、ガミースマイルの原因タイプと、それぞれに適した対処法について整理します。

目次

ガミースマイルの3つの原因タイプ


「歯ぐきが目立つ」という同じ見た目でも、原因は大きく3つのタイプに分かれます。

筋肉性(上唇鼻翼挙筋・大頬骨筋・小頬骨筋のいずれかの過活動タイプ)
笑ったときに上唇を持ち上げる筋肉の動きが強すぎることで、上唇が必要以上に引き上がり、歯ぐきが露出するタイプです。
ガミースマイルの中でも、最も治療でアプローチしやすいタイプとされています。

骨格性(上顎骨・歯槽骨の発達タイプ)
上顎の骨や、歯を支える歯槽骨が縦方向に発達していることで、歯ぐき自体の見える範囲が広くなっているタイプです。骨格そのものが原因のため、筋肉に働きかける治療の効果は限定的です。

歯肉性(歯ぐきの被さりタイプ)
歯そのものは十分な長さがあるにもかかわらず、歯ぐきが歯を覆う範囲が広く、結果的に歯が短く、歯ぐきが目立って見えるタイプです。

これらは単独で起こることもあれば、複数が重なっていることもあります。



セルフチェック:自分はどのタイプに近いか


鏡の前で、思い切り笑ってみてください。

指で上唇の下を軽く押さえながら笑ってみる
 歯ぐきの見え方が明らかに減る場合、上唇挙筋の動きが強く関わっている可能性があります

普通の会話をしているときの歯ぐきの見え方 
 大きく笑ったときだけでなく、普段の会話でも歯ぐきが目立つ場合、骨格や歯肉の要素が強い可能性があります

歯の長さそのもの
 鏡で見て歯が短く見える場合、歯肉が歯を覆っている歯肉性の要素が考えられます


このセルフチェックはあくまで目安です。
正確なタイプの判定には、実際の口元の動きを診察で確認する必要があります。


なぜボトックスが効くタイプと効かないタイプがあるのか


ボツリヌストキシン注射は、筋肉の過剰な収縮を抑える薬剤です。
そのため、上唇挙筋の過活動が原因である筋肉性タイプには効果が期待できますが、骨格や歯ぐきの構造そのものが原因である場合、筋肉の動きを抑えても歯ぐきが見える範囲自体は変わらないため、効果は限定的になります。

骨格性・歯肉性の要素が強い場合は、歯科・口腔外科領域での治療(歯肉整形、矯正など)が適していることもあり、この場合は無理にボトックスをおすすめすることはありません。
原因に合わない治療を受けてしまうと、効果を感じられないまま費用だけがかかることになるため、最初の見極めが重要です。



量を誤ると「人中が伸びて見える」のはなぜか


ガミースマイル治療でよく心配されるのが、「不自然な仕上がりになるのでは」という点です。
この不自然さの多くは、投与量の設計に起因します。

上唇挙筋の動きを必要以上に強く抑えてしまうと、笑ったときに上唇が持ち上がる量そのものが減り、結果として人中(鼻の下から唇までの範囲)が間延びしたように見えることがあります。
また、左右の筋肉への投与量にわずかな差があるだけでも、笑顔の左右差として現れやすい部位でもあります。

ガミースマイル治療で使用する筋肉は範囲が狭く、必要な投与量も他の部位に比べて繊細な調整が求められます。「歯ぐきが見えなくなればいい」という単純な引き算ではなく、「自然な笑顔の動きを保ちながら、見える範囲だけを適切に減らす」という設計力が、仕上がりの差を大きく左右します。



原因タイプ別、対処法の整理


整理すると、以下のようになります。



よくあるご質問

Q. ボトックスを打つと、笑顔が不自然になりませんか。
A. 投与量や打つ位置の設計によって、自然な仕上がりと不自然な仕上がりの差が生まれます。
上唇挙筋の動きを完全に止めるのではなく、必要な範囲だけを穏やかに抑える設計が重要です。
診察で口元の動きを確認したうえで、量を調整してご提案します。

Q. 効果はどのくらい持続しますか。
A. 個人差がありますが、一般的には2〜6ヶ月程度で効果が薄れていくとされています。
継続を希望される場合は、効果が切れたタイミングでの再注入をおすすめしています。

Q. 骨格が原因の場合、改善する方法はありませんか。
A. 骨格や歯ぐきの構造そのものが原因の場合、ボトックスでの改善は限定的ですが、歯科・口腔外科領域での治療(歯肉整形、矯正など)という選択肢があります。
原因を正確に見極めたうえで、適した相談先をご案内することもあります。

Q. 男性でも治療を受けられますか。
A. もちろんです。ガミースマイルは女性に多いと思われがちですが、男性にも見られる悩みです。
 性別に関わらずご相談いただけます。

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監修医師

橋本 昭彦(はしもと あきひこ)

2013年鹿児島大学医学部卒業。医学博士。
大手美容外科、都内皮膚科・美容皮膚科・美容内科での勤務を経て、2025年CZEN CLINICグループ入職。
日本美容外科学会(JSAS)所属。

研究者視点を活かし、統計やメカニズムに基づいた長期的な治療提案を行う。

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