ほうれい線はなぜできる?3つの原因
結論から言うと、ほうれい線は「頬のたるみ」「骨の土台のくぼみ」「皮膚のハリの低下」という3つの変化が重なってできると考えられています。 どの原因が大きいかは人によって異なり、それによって適した治療も変わります。
頬の脂肪と皮膚の下垂(皮下組織)
頬の皮下には、いくつかの区画に分かれた脂肪のかたまりがあり、靭帯によって骨につなぎとめられています。 年齢とともに靭帯や皮膚の支えがゆるむと、頬の脂肪が少しずつ前下方へ移動し、口元の手前で溜まるようになります。 その境目にできる段差が、ほうれい線の「影」をくっきりさせる大きな要因です。
骨の土台のくぼみ(骨〜深い層)
あまり知られていませんが、顔の骨も年齢とともに少しずつ痩せていくとされています。 とくに、鼻の横(鼻翼基部)にあたる上あごの骨は加齢による変化が起こりやすい部位とされ、土台がくぼむことで、ほうれい線の始まりの部分に深い影ができやすくなります。
皮膚のハリの低下(真皮)
真皮のコラーゲンやエラスチンが減ると、皮膚そのものが折れグセを記憶しやすくなります。 笑うたびにできる線が、真顔に戻っても浅く残るようになるのはこのためです。
ヒアルロン酸が向いているほうれい線はどんなタイプ?
結論として、ヒアルロン酸注入が向いているのは、鼻の横のくぼみや溝が主な原因になっているタイプです。 鏡の前で、次のような簡単なセルフチェックをしてみると、自分のタイプの目安がつかみやすくなります。
真顔でも鼻の横に影がある →土台のくぼみが関係している可能性があり、ヒアルロン酸が候補になりやすいタイプ
仰向けになったり、上を向いたりすると線が薄くなる →頬のたるみが主な原因の可能性があり、たるみ治療との組み合わせが検討されるタイプ
笑ったときだけ線が出て、真顔ではほとんど見えない →表情による自然なシワで、治療の必要性は低い場合も多いタイプ
実際には複数の原因が混ざっていることがほとんどのため、セルフチェックはあくまで目安です。 カウンセリングでは、医師が正面だけでなく横や斜めからも顔を確認し、どの原因がどの程度関わっているかを見極めます。
なお、注入部位に炎症がある方、ヒアルロン酸製剤へのアレルギーがある方、妊娠中・授乳中の方は、施術を受けられない、または時期をずらす場合があります。 該当する方はカウンセリング時に必ずお伝えください。
ほうれい線へのヒアルロン酸はどこに入れる?
ほうれい線へのヒアルロン酸は、線そのものに入れるだけでなく、原因に合わせて「どこを支えるか」を考えて注入します。
鼻の横(鼻翼基部)の土台を支える
鼻の横のくぼみが目立つ場合は、骨に近い深い層に、形を保ちやすい硬めのヒアルロン酸を注入して土台を補うことがあります。 ほうれい線の始まりの部分を下から持ち上げるように支えることで、影が浅くなる変化が期待できます。
溝に沿って浅くする
線そのものの溝が目立つ場合は、溝に沿って皮下に少量ずつ注入し、段差をなだらかに整えます。 皮膚の浅い層には、なじみやすい柔らかめの製剤が選ばれることが多いとされています。
頬から全体のバランスを整える
頬のボリュームが減って影ができている場合は、ほうれい線だけでなく、頬など顔の中央部分も含めてバランスを整える考え方もあります。 CZEN CLINICでは、複数の部位を組み合わせて顔全体の印象を整える「カスタマイズヒアル」というメニューも用意しています。
効果はいつから?どのくらい持続する?
ヒアルロン酸注入は、注入した直後から溝やくぼみが浅くなる変化を感じやすい施術です。 ただし、直後は注入による腫れも重なっているため、1〜2週間ほどかけて腫れがひき、組織になじんだ状態が本来の仕上がりに近いとされています。
持続期間は、製剤の種類や注入した部位、体質によって異なりますが、一般的には半年〜1年程度がひとつの目安とされています。 注入したヒアルロン酸は時間とともに少しずつ体内に吸収されていくため、変化が薄れてきたタイミングで、次回の施術を医師と相談するとよいでしょう。
不自然にならないために知っておきたいこと
ほうれい線のヒアルロン酸で多い不安は、「入れすぎて不自然にならないか」という点です。 ほうれい線は頬のたるみが関係していることが多いため、線を消すことだけを目的に溝へ多く注入すると、口元が前に出て見えたり、笑ったときにふくらみが目立ったりすることがあります。 そのため、線を完全に消すことよりも、影を浅くして自然な印象に近づけることを目標に、少量ずつ調整していく考え方が大切です。
また、ほうれい線の周辺には顔の血管が通っているため、注入には顔の解剖への理解が欠かせません。 まれではありますが、ヒアルロン酸が血管に影響すると皮膚の色の変化などが起こることがあり、そのような場合は早めの対応が重要とされています。 施術後に強い痛みや皮膚の色の変化が出た場合は、すぐにクリニックへご連絡ください。 仕上がりが希望と異なる場合は、ヒアルロン酸を分解する溶解注射で取り除くことも可能です。
施術の流れ
カウンセリング・診察 :ほうれい線の状態を正面・横・斜めから確認し、原因や希望する仕上がりをもとに、注入する部位・製剤・量を医師と相談します
洗顔 :メイクを落とし、必要に応じてマーキングを行います。
注入 :仕上がりを確認しながら少量ずつ注入します
アフターケア :施術当日は、注入部位を強く押したりマッサージしたりするのは控えます。 腫れや内出血が出ることがありますが、多くは数日程度で落ち着くとされています
熱を加える施術・レーザー治療などは、同日に行わず、一定の間隔を空ける場合があります。 たるみ治療と組み合わせたい場合も、カウンセリングで順番や間隔を医師にご相談ください。
ヒアルロン酸・糸リフト・オリジオXの違い
ほうれい線の治療には、ヒアルロン酸のほかに、たるみを引き上げる糸リフトや、熱で肌を引き締めるオリジオXなどの選択肢もあります。 どれが優れているというより、ほうれい線の主な原因によって向いている治療が変わります。
※上表は一般的な傾向の整理であり、感じ方には個人差があります。 カウンセリングで医師にご相談ください。
くぼみとたるみの両方が関わっている場合は、たるみ治療で全体を引き締めたうえで、残ったくぼみをヒアルロン酸で補うといった組み合わせが検討されることもあります。 オリジオXについては、別記事「オリジオXの効果とは?」で詳しく解説しています。 口元・唇のヒアルロン酸については、別記事「唇・口元のヒアルロン酸とは?」もあわせてご覧ください。 ▶オリジオXの効果とは?期待できる変化と実感までの期間を医師監修で解説 ▶唇・口元のヒアルロン酸とは?顔全体の印象を左右する理由と効果を医師が解説
症例
実際にほうれい線へのヒアルロン酸注入を受けた方の症例をご紹介します。
施術内容 ヒアルロン酸注入 鼻翼基部1cc + ほうれい線1ccリスク・副作用 内出血・血種・感染・腫れ・赤み・痛み・アレルギー 【重篤な副作用】 しこり(肉芽腫、被膜)、血流障害・皮膚潰瘍・視力障害
料金 ヒアルロン酸(韓国製) 顎・唇・ほうれい線・尾翼基部(2ccまで)1部位 通常 ¥66,000 ※最新の料金は料金ページをご確認ください。
よくある質問
Q. ヒアルロン酸でほうれい線は完全に消えますか? A. ほうれい線を完全に消すことを目標にすると、注入量が多くなり不自然な仕上がりにつながることがあります。 影を浅くして自然な印象に近づけることを目標に、少量ずつ調整していくのが一般的な考え方です。
Q. 何ccくらい必要ですか? A. 必要な量は、ほうれい線の深さや原因、注入する部位によって異なります。 CZEN CLINICの韓国製ヒアルロン酸の部位別メニューは1部位2ccまでとなっており、実際の量はカウンセリングで医師が状態を確認してご提案します。
Q. 効果はどのくらい続きますか? A. 製剤や部位、体質によって異なりますが、一般的には半年〜1年程度がひとつの目安とされています。 変化が薄れてきたら、次回のタイミングを医師と相談するとよいでしょう。
Q. 仕上がりが気に入らなかった場合はどうなりますか? A. ヒアルロン酸は、必要に応じての追加や、入れすぎた場合の溶解が可能です。溶解については少量だけを分解することは難しく、片側もしくは両側を全部溶かすことが前提となります。 CZEN CLINICでは、当院で受けた施術の修正と、他院で受けた施術の修正でメニューが分かれていますので、詳しくはカウンセリングでご確認ください。
Q. たるみ治療とヒアルロン酸、どちらを先に受けるべきですか? A. 頬のたるみが大きく関わっている場合は、先にたるみ治療で全体を引き締め、そのうえで残ったくぼみをヒアルロン酸で補う順番が検討されることがあります。 ほうれい線の原因によって最適な順番は異なるため、カウンセリングで医師にご相談ください。
まとめ
ほうれい線は、頬のたるみ・骨の土台のくぼみ・皮膚のハリの低下が重なってできる「段差の影」です。 ヒアルロン酸注入は、とくに鼻の横のくぼみが主な原因のタイプに向いており、原因に合わせて「どこを支えるか」を考えて注入することで、自然な変化が期待できます。 たるみが主な原因の場合は、ほかの治療との組み合わせも選択肢になります。 自分のほうれい線がどのタイプなのか、まずはカウンセリングで医師へご相談ください。