肌育注射とは?薬剤で「種類」が分かれる理由
結論から言うと、肌育注射は施術の総称で、リジュランやジュベルックなどは、その中で使われる薬剤の名前です。
ヒアルロン酸注射のように注入した量でボリュームを出すのではなく、真皮に薬剤を届けて、肌の内側の環境を整えたり、肌自身の働きを引き出したりして、肌質そのものの変化を目指します。
薬剤ごとに主成分や設計が異なるため、得意とする悩みや、変化の出方、通う間隔にも違いが出てきます。
なお、「水光注射」は薬剤の名前ではなく、マイクロニードルで成分を肌に届けるメニューの名称です。
水光注射と肌育注射の関係については、後ほど整理します。
こんな人は薬剤選びがとくに大切
- 化粧水を重ねても夕方には頬の乾燥が目立ち、ちりめんジワが気になる人
- メイクで隠しきれないほど毛穴の開きが目立つようになってきた人
- 肌育注射に興味はあるが、どの薬剤を選べばいいか分からない人
- 以前に肌育注射を受けて、「思ったより変化を感じにくかった」と感じたことがある人
SNSやクチコミで薬剤の名前だけを知って調べ始めたものの、結局どれが自分に合うのか分からず、検索結果を行き来してしまう方は少なくありません。
そんなときは、薬剤の名前から選ぶのではなく、いちばん気になる悩みを医師に伝えるところから始めると整理しやすくなります。
一方で、リフトアップやたるみの引き上げが主な目的の場合は、肌育注射だけでは目的に合わないことがあります。
また、魚由来の成分にアレルギーのある方、妊娠中・授乳中の方、注入部位に炎症がある方は、施術を見送る場合があります。
該当する方は、カウンセリング時に必ずお伝えください。
3つの薬剤の違い
肌育注射の代表的な薬剤として、リジュラン・ジュベルック・プルリアルデンシファイの3つがよく比較されます。
どれが優れているというより、主成分と設計が異なるため、悩みに合わせて選ぶ考え方が基本です。

※上表は一般的な傾向の整理であり、感じ方には個人差があります。
カウンセリングで医師にご相談ください。
リジュラン:肌環境を整え、修復をサポート
リジュランは、サーモン由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とする薬剤です。
PNは、真皮で肌のコンディションを整え、ダメージを受けた状態の修復をサポートする働きが期待されています。
ハリや弾力、小じわ、肌全体の質感といった、肌のコンディション全般を立て直したいときの候補になります。
詳しくは、別記事で紹介しています。
リジュランの効果はいつから実感できる?回数・タイミングをわかりやすく解説
ジュベルック:コラーゲン生成を促し、構造的な変化を目指す
ジュベルックは、PDLLA(ポリ乳酸)を主成分とする薬剤で、サーモン由来の成分は主成分に含まれません。
PDLLAが体内で時間をかけて分解される過程で、真皮のコラーゲン生成を促すことを目的としています。
そのため、毛穴の開きやキメ、ハリといった、真皮の土台に関わる悩みに、時間をかけて変化を積み重ねたいときの候補になります。
詳しくは、別記事で紹介しています。
ジュベルックとは?毛穴・ハリ改善に注目される“肌を育てる注射”を医療的に解説
プルリアルデンシファイ:肌環境を整えながら、うるおいも補う
プルリアルデンシファイは、サーモン由来のPNに、架橋していないヒアルロン酸とマンニトールを組み合わせた薬剤です。
PNで肌環境を整えながら、非架橋ヒアルロン酸で真皮にうるおいを補う設計とされています。
乾燥による小じわとハリ不足が重なっている場合の候補になります。
詳しくは、別記事で紹介しています。
プルリアルとは?成分・効果とリジュランとの違いを医師が解説
CZEN CLINICで取り扱う肌育注射の薬剤
CZEN CLINICでは、上の3つのほかにも、肌育注射に使う薬剤を複数取り扱っています。
- リジュラン、リジュランi
- ジュベルック
- ニュービア
- ジャルプロスーパーハイドロ
- プルリアルデンシファイ、プルリアルシルク(目元向け)、プルリアルバイオスカルプチャー
- プロファイロ
- ピンクグロー(スキンブースター)
また、薬剤を組み合わせたCZEN CLINICのカクテル注射として、次のメニューもあります。
- リジュモア:リジュラン2ccに、幹細胞培養上清液「MetamoR」1ccを組み合わせたメニュー
- リジュモアi:リジュランiにMetamoR1ccを組み合わせたメニュー
- プルモア:プルリアルデンシファイ2ccに、MetamoR1ccを組み合わせたメニュー
単独の薬剤で物足りなさを感じたときや、肌環境へのアプローチを重ねたいときに、医師と相談して選ぶことができます。
水光注射との関係
水光注射は、薬剤の名前ではなく、マイクロニードルで顔全体の浅い層に成分を均一に届けるメニューの名称です。
CZEN CLINICの水光注射「ハイコックス」には、保湿成分を中心としたベーシックなメニューのほかに、リジュランやプルリアルデンシファイを組み合わせたメニューも用意されています。
つまり、水光注射と肌育注射の薬剤は並べて選ぶものではなく、水光注射という届け方の中に、肌育注射系の薬剤を組み込むケースがある、という関係です。
詳しくは、別記事で紹介しています。
水光注射とは?効果・持続期間・向いている人を医師が解説
薬剤はどう選ぶ?考え方の3つの軸
薬剤選びに迷ったときは、次の3つの軸で整理すると考えやすくなります。
【1】いちばん気になる悩み
肌のコンディション全般を立て直したい、毛穴やキメ、ハリを時間をかけて底上げしたい、乾燥による小じわとハリ不足が気になる、といったように、いちばん気になる悩みから考えます。
目元の皮膚が薄い部位が中心なら、目元向けの薬剤が候補になるなど、部位によっても選択肢は変わります。
【2】通いやすさ
薬剤によって、一般的な施術の間隔と回数の目安が異なります。
短い間隔で数回受けるものもあれば、間隔を長めにあけて受けるものもあるため、ご自身のスケジュールに無理なく続けられるかも、大切な判断材料です。
【3】組み合わせとこれまでの経験
単独の薬剤にするか、MetamoRを組み合わせたカクテル注射や水光注射と組み合わせるかも、選択肢のひとつです。
以前に肌育注射を受けて物足りなさを感じた方は、そのときの薬剤と受けた回数が、次の薬剤を選ぶヒントになります。
医師が肌状態や悩みの優先順位を確認したうえで、薬剤と受け方を提案します。
なお、魚由来の成分にアレルギーのある方は、サーモン由来のPNを使わない薬剤が選択肢になることもあります。
薬剤が適しているかどうかは、カウンセリングで医師が判断します。
たるみが主な悩みの場合は、肌育注射だけでなく、ほかの施術との組み合わせも検討します。
効果を実感できるまでと回数の目安
肌育注射は、どの薬剤も施術直後に大きく変わるというより、時間をかけて変化が積み重なっていくタイプの施術です。
一般的な目安は、薬剤によって次のように異なるとされています。
- リジュラン:2〜3週間おきに3〜4回、その後は3ヶ月に1回程度のメンテナンス
- ジュベルック:6〜8週間おきに2〜3回、その後は間隔をあけてメンテナンス
- プルリアルデンシファイ:2~4習慣おきに3回程度を1クールとし、その後は数ヶ月ごとにメンテナンス
効果の感じ方や現れる時期には個人差があるため、1回で判断せず、経過を見ながら医師と相談して次のタイミングを決めるとよいでしょう。
施術の流れ
- カウンセリング・診察:肌の状態やいちばん気になる悩み、過去の施術歴、アレルギーの有無を医師が確認し、薬剤と回数、受け方を相談します
- 麻酔クリームの塗布:施術部位に麻酔クリームを塗布し、刺激を和らげます
- 注入:肌の状態に合わせて、注入する深さや範囲を調整しながら薬剤を注入します
- アフターケア:施術後の過ごし方や注意点について案内を受けます
施術直後は、注入部位に小さな膨らみや赤み、軽い腫れ、内出血が出ることがありますが、多くは数時間から数日程度で落ち着くとされています。
熱を加える施術・レーザー治療などは、同日に行わず、一定の間隔を空ける場合があります。
ほかの施術と組み合わせたい場合も、カウンセリングで医師にご相談ください。
よくある質問
Q. 肌育注射は、薬剤によって効果が変わりますか?
A. 薬剤ごとに主成分と設計が異なるため、得意とする悩みや変化の出方には違いがあります。
ただし、効果の感じ方は、薬剤だけでなく、肌の状態や回数、個人差によっても変わります。
どの薬剤が合うかは、カウンセリングで医師と相談のうえで決めることをおすすめします。
Q. 初めてなら、どの薬剤を選べばいいですか?
A. 初めての方は、薬剤の名前から選ぶよりも、いちばん気になる悩みを医師に伝えるところから始めるのがおすすめです。
悩みや肌の状態、通いやすさを確認したうえで、医師が薬剤と回数を提案します。
Q. 途中で薬剤を変えてもいいですか?
A. 変えることは可能です。
適応や回数が合っていても物足りなさを感じる場合に、別の薬剤や、MetamoRを組み合わせたカクテル注射に変更する方法もあります。
変更を考えるときは、これまで受けた薬剤と回数を、医師にお伝えください。
Q. 魚のアレルギーがあっても受けられますか?
A. リジュランやプルリアルデンシファイには、サーモン由来のPNが含まれます。
魚由来の成分にアレルギーがある場合は、使用できる薬剤が限られることがあるため、必ずカウンセリング時に医師にお伝えください。
Q. 肌育注射と水光注射は何が違いますか?
A. 肌育注射は、真皮に薬剤を注入して肌質の変化を目指す施術の総称で、水光注射は、マイクロニードルで成分を浅い層に届けるメニューの名称です。
CZEN CLINICの水光注射には、リジュランやプルリアルデンシファイなどの肌育注射系の薬剤を組み合わせたメニューもあります。
Q. 効果はどのくらいで実感できて、何回受ければいいですか?
A. 多くの場合、数週間から数ヶ月かけて、複数回の施術で徐々に変化を感じるとされています。
回数と間隔の目安は薬剤によって異なり、肌の状態によっても変わるため、カウンセリングで医師と相談して決めていきます。
まとめ
肌育注射は、真皮に薬剤を注入して肌質の変化を目指す施術の総称で、リジュラン・ジュベルック・プルリアルデンシファイなど、薬剤ごとに主成分と設計が異なります。
どれが優れているかではなく、いちばん気になる悩み、通いやすさ、これまでの経験を踏まえて選ぶことが大切です。
まずはカウンセリングで、気になる悩みを医師に伝え、納得したうえで薬剤と受け方を決めてみてください。