リジュランとは?どんな働きをする施術?
リジュランは、サーモン由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とした肌育注射の薬剤です。
PNは人のDNA構造に近いとされ、肌のコンディションを整え、修復をサポートする働きが期待されています。
そのため、次のような変化が見られることがあります。
- ハリや弾力の変化
- 乾燥や小じわの目立ちにくさ
- 毛穴の印象の変化
- 肌全体のなめらかさ
ヒアルロン酸注射のようにボリュームを出す施術ではなく、肌質そのものを整えていくタイプの治療です。
この「何を変える施術なのか」を理解しておくことが、後悔しないための第一歩になります。
リジュランが「効かない」と感じる3つの理由
結論として、リジュランで効果を感じにくい原因は、「適応」「回数」「施術の設計」の3つのいずれかにあることが多いと考えられています。
理由1:たるみ・深いシワへの適応のズレ
リジュランは肌の状態を整える施術であり、脂肪のたるみや深いシワを直接引き上げるものではありません。
フェイスラインのたるみを引き上げたい、深いほうれい線を浅くしたいといったリフトアップが目的の場合は、HIFUや糸リフト、オリジオXなどの高周波治療といった、引き締めや引き上げを目的とした治療のほうが適していることがあります。
「たるみが気になってリジュランを受けたけれど、変化が分からなかった」というケースは、施術が悪いのではなく、悩みと施術の目的がずれていた可能性があります。
理由2:1回で判断している
リジュランは、1回で大きく変化する施術ではありません。
多くの場合、2〜3週間おきに3〜4回程度の施術を重ねることで、変化を実感しやすくなるとされています。
とくに肌の代謝がゆるやかになっている方では、変化が現れるまでに時間がかかることもあります。
1回目のあとに感じるしっとり感などは一時的なことも多く、それだけで効果を判断しないことが大切です。
理由3:施術の設計による差
リジュランは、「どこに・どの深さで・どのように注入するか」によって、結果の出方が変わる施術です。
一般的には、次のような違いが生じることがあるとされています。
- 注入が浅すぎる場合は、一時的な反応だけで終わりやすい
- 注入が深すぎる場合は、内出血が出やすくなる
- 注入が均一でない場合は、変化にムラが出やすい
そのため、カウンセリングでは医師が肌の状態や悩みのある範囲を確認し、注入する部位や深さを判断することが大切です。
リジュランの効果はどんな仕組みで現れる?
リジュランの特徴は、肌の表面ではなく、内側の環境に働きかける点にあります。
皮膚は表皮と真皮などの層で構成されており、ハリや弾力に関わるのは主に真皮です。
真皮では、コラーゲンやエラスチンが肌の弾力やなめらかさを支えています。
リジュランに含まれるPNは、こうした真皮の環境に働きかけ、ダメージを受けた状態を整えることで、結果として肌質の変化につながると考えられています。
肌の環境が整い、それが肌の状態として表に現れるまでには時間がかかるため、すぐに変わるというより、時間をかけて少しずつ変化が出る施術です。
効果が現れるタイミングについては、こちらで詳しく解説しています。
リジュランの効果はいつから実感できる?回数・間隔の目安を医師が解説
リジュランが向いている人・ほかの治療が向いている人
リジュランが向いているのは、次のような悩みを持つ方です。
- 化粧水を重ねても乾燥が気になり、小じわが目立つようになってきた人
- メイクのノリが悪くなり、肌全体の質感の変化が気になる人
- ボリュームを足すのではなく、肌質そのものを整えたい人
- 時間をかけて、自然な変化を積み重ねていきたい人
一方で、次のような悩みが中心の場合は、ほかの治療を組み合わせたり、優先したりするほうが目的に合うことがあります。
- フェイスラインのもたつきや、頬のたるみを引き上げたい
- 深いほうれい線やくぼみをすぐに目立ちにくくしたい
施術を受けたあとに「思っていたのと違った」と感じないためにも、施術前に悩みの優先順位を医師と共有しておくことが大切です。
なお、リジュランにはサーモン由来の成分が含まれるため、魚由来成分にアレルギーのある方は、カウンセリング時に必ずお伝えください。
物足りないと感じたときの選択肢
適応や回数が合っていても、「リジュランだけでは少し物足りない」と感じる場合は、ほかの選択肢を医師と相談することもできます。
リジュモア
リジュモアは、リジュランに再生因子(MetamoR)を組み合わせたCZEN CLINICのカクテル注射です。
それぞれの特徴を組み合わせることで、ハリや弾力の変化の持続や、肌全体の底上げ感といった点で違いを感じる方もいます。
ほかの肌育注射の薬剤
肌育注射には、リジュランのほかにも、コラーゲン生成に関与して変化を積み重ねる設計のジュベルックや、PNにヒアルロン酸を組み合わせたプルリアルデンシファイなどの薬剤があります。
同じ肌育注射でも、薬剤によって設計や得意とする悩みが異なるため、肌の状態や目的に合わせて薬剤を変えることもひとつの方法です。
ジュベルック、プルリアルについては、それぞれ別記事で詳しく解説しています。
肌育注射の種類は?リジュラン・ジュベルック・プルリアルの選び方を医師が解説
ジュベルックとは?毛穴・ハリへの効果とPDLLAの仕組みを医師が解説
プルリアルの特徴とは?|リジュラン・ジュベルックとの違い
リジュランの施術の流れ
- カウンセリング・診察:肌の状態や悩み、これまでの施術歴を医師が確認し、リジュランが目的に合っているか、注入する部位や回数を相談します
- 麻酔クリームの塗布:施術部位に麻酔クリームを塗布し、刺激を和らげます
- 注入:肌の状態に合わせて、注入する深さや範囲を調整しながら薬剤を注入します
- アフターケア:施術後の過ごし方や注意点について案内を受けます
施術直後は、注入部位に細かな膨らみが出ることがありますが、数時間程度で引くことが一般的とされています。
2回目以降のカウンセリングでは、前回からの変化を医師と一緒に確認しながら、回数や設計を見直していきます。
よくある質問
Q. リジュランは本当に効果がありますか?
A. 悩みに合った適応で、適切な回数を重ねていれば、肌質の変化を感じるケースは多い施術とされています。
ただし、1回で大きく変わるタイプの施術ではありません。
Q. 何回くらい受けるといいですか?
A. 目安としては、2〜3週間おきに3〜4回程度です。
その後は、数ヶ月に1回程度のメンテナンスを行うことが一般的とされています。
Q. 効果がないと感じた場合はどうすればいいですか?
A. 適応・回数・施術の設計のいずれかに原因がある可能性があります。
自己判断でやめてしまう前に、一度カウンセリングで医師と施術内容を見直すことをおすすめします。
Q. たるみにはリジュランは効きませんか?
A. リジュランは肌質を整える施術のため、たるみを直接引き上げることを目的とした施術ではありません。
たるみの引き上げが主な目的の場合は、オリジオXやHIFU、糸リフトなどのたるみ治療が適していることがあり、肌質改善と組み合わせて検討されることもあります。
Q. ダウンタイムはありますか?
A. 赤みや軽い腫れ、内出血が出ることがありますが、多くは数日以内に落ち着くとされています。
注入部位の細かな膨らみは、数時間程度で引くことが一般的です。
Q. リジュランとリジュモアはどちらを選べばいいですか?
A. リジュモアは、リジュランに再生因子(MetamoR)を組み合わせたカクテル注射で、ハリや弾力の変化の持続、肌全体の底上げ感で違いを感じる方もいます。
どちらが適しているかは肌状態や目的によって異なるため、カウンセリングで医師にご相談ください。
まとめ
「リジュランが効かない」と感じる場合、多くは施術そのものではなく、適応・回数・施術の設計といった条件による影響が考えられます。
リジュランは、時間をかけて肌状態を整えていく施術です。
その特性を理解し、自分の悩みに合っているかを確かめたうえで選ぶことで、より納得感のある結果につながります。
まずは、自分の悩みに合った施術かどうかを、カウンセリングで医師に確認するところから始めてみてください。